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2013/06/30

一幕の絵、小説の建築 吉岡千尋~ART SPACE NIJI

あ~なんてこと!とてもお勧めの展覧会なのに今日(30日)迄です!もっと早くご紹介するべきでした。京都に行かれる方是非のぞいてみてください!作品からいつも上品で知的な香りが漂っている私のお気に入りアーティスト吉岡千尋氏。今回の展覧会では新たな展開を見せる作品に出会うことができました。

吉岡作品と聞いて浮かぶ独特のブルーと銀色の世界。まずはそのイメージの作品から、、、

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そして今回の展覧会タイトルにある”一幕の絵””小説の建築”というキーワード。とても気になりませんか?映画好き、本好きな人にとってはちょっとたまらない作品たちなのです。。。

美しい色使いで描かれた三角屋根のお家らしきモチーフの作品が並んでいます。

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その中の一つに寄ってみましょう。。。

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これらのお家は夏目漱石の三四郎に登場する三角屋根の小さなお家の描写を吉岡氏なりの解釈で再現してみたものなのだとか。とても面白い試みですね。

同じく小説に登場する東大は東京大震災後の写真をもとに制作なさったそうです。震災被害を受け屋根が抜け落ちています。

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そして私が迷わず「欲しい!」と思ったこの作品はすでに売れてしまっていた。。。もっと早く行けばよかった~と悔やむもそういうもの。でもこの赤ポッチが憎らしい!(作品の売却が決まった場合赤ポッチがつくのです。)この作品はフェデリコ・フェリーニ監督の「そして船は行く」の中で、絵が存在している1シーンを切り取って作品になさったそうです。これ素敵すぎる~~~!!!

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この作品展開のさらなる行方が今から気になって仕方がありません。どれほどこの作品が気に入ってしまったかというと今朝になっても「悔しい!」と言う気持ちが消えないくらい!
そして今回の教訓。「好きな作家の展覧会にはできるだけ早く行きましょう!」(笑)
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