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2018/12/17

アートを買うということ

先日購入した作品が届きました。金木犀がモチーフの作品で来年の花の時期まで飾るのはお預け。今からとても楽しみです。

私がアートを購入するのにはいくつかの理由があります。まずは理由とか訳とか関係なくアートが大好きだから。そして気に入ったから(もちろん私のお財布事情で買えるという条件の元)。今では洋服を買うよりアートを買う方が抵抗なくお金を出せるようになりました。

2つ目は作品を買うという行為で作家を応援したいからです。現代アートの定義はいろいろあれど、私にとっての現代アートはまさに今生きてる作家の生み出すアート。今美術館で観る古典的な絵画も当然その当時の現代アートだったわけです。そう思うと自分の生きている時代に作家を応援するということは、これからの世代のためにギフトを用意しているように思えるのです。もちろん買った作品が美術館に飾られるということは難しいけれど、大きな視野でとらえればそういうこと。そう考えるとギフトそのものではなくともせっせと包んだりリボンをかけたり、そんな地味な作業を請け負っているような気分になることがあります。

3つ目はこれは私特有だと思うのですが、アートを買う人の気持ちを忘れないようにするためです。例えば10万円のアートというとアート業界からすれば大きな金額ではないかもしれません。けれど10万円といえばそこそこの金額です。その辺り私も段々麻痺してくることがあります。でもその10万円をファーストピースに使ってくださるお客様の不安やドキドキを絶対わすれてはいけないと思うのです。なので作品を買うということは高いものをお売りしているという自分の立場を絶対忘れてはいけないと気を引き締める行為でもあるのです。

アートを扱うようになり、さらにはフェアを開催するようになってから、インテリアコーディネーターをしていた時の接遇マナーがとても役に立っています。(たくさんのお客様が重なった時対応が手薄になって失礼をしていることもあるかと思いますが💦)そのマナーはここで言うほどのことでもないくらい基本的なことです。でもそれを守らないとお客様がとても不愉快になられる危険性だってあります。私は自分がずっと接客業だったのでとっても気になる。逆の立場だったら「高価なものを売っているのにこんな態度!」なあんてキレるだろうな~といつも自分基準ではありますがマナーを守るようにしています。フレンドリーと慣れ慣れしいのは全然違うし、ジョークも一歩間違えれば命取り。特に関西ではウイットにとんだ会話(お笑いともいう?笑)も必要となってくるのでその辺りコーディネーター時代の経験がすごく役立ってると感じることがあります。

逆に作品を購入した際にとても丁寧に対応してもらうと「よ~し、私も真似するぞ!」と自分がとても気持ちよく作品を買い求めた経験を次に生かすようにしようと心に誓ったり、、、お客様の立場になって考えるには自分が作品を買わないと無理なんです。

今年を振り返り、きちんと作品をお渡しできる自分でいただろうかと自分に問いかけると私の答えは「まだまだ」。そんな反省もいろいろありつつの12月ですが、ふふ、また買っちゃった。。。

アートは直感で買うべし

だれの教えか、、、奥村アート教教祖のお言葉です。
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