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2018/12/05

お絵描き大会

今年もたくさんの作品たちが素晴らしいお客様の元に嫁いでいきました。作品それぞれに皆様いろいろ感じ取っていただいてアートの持つ力の凄さを再認識した一年でもありました。

いろんなエピソードの中でもお子さんたちとアートをめぐるやり取りには特別に感動してしまいます。多くの大人たちが現代アートに対して苦手意識がある日本において、アートがある環境で大きくなった子供たちは必ずアート好きな大人になるんだろうなと思うとなんだかワクワクしてくるからです。

先日も素敵なお話を聴かせてもらいました。去年のART NAKANOSHIMAでミヒャエル・テンゲス作品をお買い求めいただいたI様のお宅に今年決めていただいた作品をお届けに伺った際のこと。ちなみにテンゲス作品はこのブログや私のインスタグラムでもお馴染みですよね。無数の色を厚く塗り重ねた迫力のある作品です。けれどその色の使い方は無作為ではなく多くの研究を重ねて組み合わされているためダイナミックでありながらも大変美しい。まさに静と動、強さと繊細さがキャンバス上に共存している魅力的な作品です。

そんなテンゲス作品を前に2人の小さな息子さんたちと「よし!テンゲス作品をみんなで真似してみよう!」とお絵描き大会をしたそうなんです。当然ながらものすごく難しくて全然真似できなかったとI様が笑いながら教えてくれました。このお話を伺いながら何て良いお話なのかしらとちょっと感動してしまったんです。

よくアートをお届けした際に「お子さんたちの感想を聞かせてくださいね」とお伝えします。皆さんアートを前にいろいろ話された様子を伺うと「ほほ~そう来たか!」と子供たちの素直な感性にお驚かされることがあります。でもこんな風に一歩踏み込んで頑張って模写してみるってすごく楽しいですね。ちなみに僕たちは2人共絵を描くのがとっても上手でお住まいにはキッズ作品コーナーがあるんですよ!それも素敵です。

こんな経験を積んで大きくなった時アートが苦手な大人にはならないでしょう。ましてや現代アートを前に「こんな絵うちの子供でも描けそうですね」なあんてこと言っちゃう大人には絶対なってないと断言できます!小さなお子さんがいるからアートを飾るのは無理と思わず是非生活にアートを取り入れていただきたいと思います。

ART NAKANOSHIMAではお子さんたちも同伴でどうぞといつもお伝えしています。今年から途中子供さんたちが退屈したりぐずったりしていったん外に出られても再入場できるようリストバンドをご用意しました。I様から「その気遣いが本当に嬉しくてゆっくり過ごせた」と感想をいただいて私もとても嬉しかったです。

クリスマスも近づいてきました。お届けした作品たちを前にご家族の楽しい会話が繰り広げられますよう。。。








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