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2018/03/26

シンプルの意味?

シンプルってどこまでのことを言うんだろう?時折そんなことを考えます。

コーディネーターだった頃お客様からのヒヤリングはとても重要でした。どういったスタイルを求めているのか、新築するインテリアはどんな雰囲気にしたいのか、限られた時間の中でより多くの情報を集めなければなりません。時にはその方のファッションや持ち物も何気に観察しながら一生懸命耳を傾けていたものでした。

まだ駆け出しの頃はお客様の発する言葉を理解していない自分を責めていたのですが、キャリアを重ねるにつれお客様のインテリアの表現は必ずしもその方の持つインテリアイメージと一致していないということに気づいたのです。

その代表的な言葉がシンプルでした。そして今でもその言葉ほど許容範囲の大きい表現はないと思っています。

「私はシンプル~なのが好きなんです~」と仰りながらもお花柄のクロスを選ばれると「そうか私のシンプルに対する観念の許容範囲は小さすぎるのだ」と思ったりして。言葉通り受け取っていたら出来上がったインテリアはお好みからほど遠くなるとこだったという経験も少なからずありました。

我が家のことを「シンプルですね」と表さえることがありますが、私のシンプル測定?からするとまったくもってシンプルではないのです。私にとってのシンプルは禅寺の空間ですから、、、(笑)

なので今はセミナーでもお客様とアートとインテリアのお話をするときもできるだけいろんな言葉を掛け合わせるようにしています。一番よく使う形容は「甘い」と「辛い」でしょうか。甘辛という言葉をインテリアの形容に組み合わせるとかなりお客様の好みに近いづいていく気がするんです。

例えば”甘めのシンプルスタイル”と”辛めのシンプルスタイル”それだけでどの程度のシンプル度合いをその方が求めているかわかる感じがしませんか?

本の中でも書きましたが我が家は「ちょっと甘めのクラシックモダン」 かなり形容詞が組み合わさってます。でもどのお家のインテリアも形容詞の組み合わせが多いイメージの方がなんだか”HOME”て感じで素敵です。もちろん中にはぜったい混ぜたらあかんやろ~の組み合わせもありますが、、、(笑)

アートやお花、グリーンでどんどんスタイルを重ねていけばきっとそのお家なりのインテリアスタイルが生み出されると思います。シンプル一辺倒のインテリアに飽きてきたら何はさておいてもまずはアートを飾ってみてくださいね!とやはりアートで〆てみました。。。
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