「日々、センスを磨く暮らし方」出版に至るまでの道のり(4)
さてここからは本の中でもお話している内容と少しかぶりますのでご了承を。
今年に入りすぐに本づくりがスタートと思いきや、なかなか話は進みません。せっかちな私は前のめり状態。もしかして本出版の話は夢だった?いや、妄想が高まり過ぎて私に起きた幻想だったのか、、、それは冗談としてかなり待ちの時間があったんです。でも今思えば杉本さんに”泳がされていた”感じがします(笑)
最初の本の打ち合わせの時に「アートをタイトルにするとちょっと敷居が高いかもしれないので、まずはライフスタイル本というくくりにして多くの方に本を手に取ってもらいましょう。」と杉本さんから提案されました。もちろん同意して納得もしたんですが、時間が経つにつれ意外に(?)硬派な私は「いやいや本来のあるべき姿、アートの飾り方なんかを指南する本でなくていいんだろうか?」なんて思い始めたんです。さらには「私なんかのライフスタイルに興味をもってくれる人ってはたしているんだろうか?」と不安にもなってきました。
悶々といろいろ考えているうちにぐるっと一周して、あれ?ワタシってそもそも衣食住と同じレベルでアートを生活に取り入れてほしいとの想いでブログ始めたんじゃなかったっけ?と今更ながら気づいたんです。何年もアート側の方に立っているうちに前はちょっぴり苦手だった「現代アートこそ一番さ」てな人に自らなってたんですね。これって私の立ち位置じゃないって気づきました。そして本出版にあたり原点に戻る必要があることを悟り、初の打ち合わせから数か月後にすとんと腑に落ちる感覚がありました。
ちょうどその頃から杉本さんと頻繁にメールでやり取りをして細かな打ち合わせが始まりました。お題に合わせて多くの画像を送り、こちらが気づいたことがあればまた大量の画像を送る。それは衣食住アート多岐にわたる内容でした。もう本に対する迷いはなかったんで、それらのやり取りによって自分のライフスタイルやこだわりを再確認する貴重な時間となりました。ホントにまんまと杉本さんの手のひらでコロコロ踊らされてた気がする(笑) やっぱりすごいな~とう~~~んと年下の若い彼女のことを心から尊敬します。
一方杉本さんや加藤さんとカメラマンを選ぶやり取りもずっとしていました。私は当初からHERSで撮影をしてくださっていた森山雅智氏にどうしてもお願いしたいと考えていました。それは連載終了の時に「私の本が出る時には必ず撮影してくださいね」とお願いしてたこともありますが「もてなしのアート」連載を通じて私のアート愛をよくわかってくださっているということが大きかったんです。それを理解していない方に撮影をお願いしても単なるライフスタイル本になっちゃうかもと危惧していました。もちろん著名な方のライフスタイル本ならその方の存在だけで充分本は成り立ちますが、私の場合”アートとインテリア”というテーマがあってこそのライフスタイル本な訳で、その辺りが全体に上手く伝わるような写真を撮ってくださるのは森山さんしかいないと確信していたからなんです。
お2人も私の意見を尊重してくださってカメラマンは森山氏に決定。森山氏も超売れっ子にも関らず撮影を快諾してくださいました。
あと一つ大切なのが本のデザイン。これに関しては私は全くの素人でなにもわかりません。でも杉本さんが「藤本雅史氏の事務所にお願いしました。」とさらっと言うのです。何も知らないというのはオソロシイもので後からとても有名なデザイン事務所だってことを知りました。私のような者の、しかも初本の仕事を引き受けていただけるなんてなんて光栄なことでしょう。そちらの女性デザイナーの方が本のデザインを手掛けてくれることになったのですが、以前その方のデザインした本を私も手に取ったことがあり、その時「素敵だな」と思った記憶があったものだから「私、なんて幸運なんだろう」と幸せな気持ちで事務所を後にしました。
思えば私の本に唯一興味を持ってくれ発売を決めてくれたワニブックス。そして私なんぞの本のために動いてくださった一流の編集者たち・カメラマン・デザイナーとなんだかカジノのスロットマシーンが揃うような絶妙のタイミングで出版に至ったこと。
本を出すのは今だったんだ 屈折5年(笑)の後しみじみ思いました。
明日はいよいよ全国の書店に本が並びます。。。
今年に入りすぐに本づくりがスタートと思いきや、なかなか話は進みません。せっかちな私は前のめり状態。もしかして本出版の話は夢だった?いや、妄想が高まり過ぎて私に起きた幻想だったのか、、、それは冗談としてかなり待ちの時間があったんです。でも今思えば杉本さんに”泳がされていた”感じがします(笑)
最初の本の打ち合わせの時に「アートをタイトルにするとちょっと敷居が高いかもしれないので、まずはライフスタイル本というくくりにして多くの方に本を手に取ってもらいましょう。」と杉本さんから提案されました。もちろん同意して納得もしたんですが、時間が経つにつれ意外に(?)硬派な私は「いやいや本来のあるべき姿、アートの飾り方なんかを指南する本でなくていいんだろうか?」なんて思い始めたんです。さらには「私なんかのライフスタイルに興味をもってくれる人ってはたしているんだろうか?」と不安にもなってきました。
悶々といろいろ考えているうちにぐるっと一周して、あれ?ワタシってそもそも衣食住と同じレベルでアートを生活に取り入れてほしいとの想いでブログ始めたんじゃなかったっけ?と今更ながら気づいたんです。何年もアート側の方に立っているうちに前はちょっぴり苦手だった「現代アートこそ一番さ」てな人に自らなってたんですね。これって私の立ち位置じゃないって気づきました。そして本出版にあたり原点に戻る必要があることを悟り、初の打ち合わせから数か月後にすとんと腑に落ちる感覚がありました。
ちょうどその頃から杉本さんと頻繁にメールでやり取りをして細かな打ち合わせが始まりました。お題に合わせて多くの画像を送り、こちらが気づいたことがあればまた大量の画像を送る。それは衣食住アート多岐にわたる内容でした。もう本に対する迷いはなかったんで、それらのやり取りによって自分のライフスタイルやこだわりを再確認する貴重な時間となりました。ホントにまんまと杉本さんの手のひらでコロコロ踊らされてた気がする(笑) やっぱりすごいな~とう~~~んと年下の若い彼女のことを心から尊敬します。
一方杉本さんや加藤さんとカメラマンを選ぶやり取りもずっとしていました。私は当初からHERSで撮影をしてくださっていた森山雅智氏にどうしてもお願いしたいと考えていました。それは連載終了の時に「私の本が出る時には必ず撮影してくださいね」とお願いしてたこともありますが「もてなしのアート」連載を通じて私のアート愛をよくわかってくださっているということが大きかったんです。それを理解していない方に撮影をお願いしても単なるライフスタイル本になっちゃうかもと危惧していました。もちろん著名な方のライフスタイル本ならその方の存在だけで充分本は成り立ちますが、私の場合”アートとインテリア”というテーマがあってこそのライフスタイル本な訳で、その辺りが全体に上手く伝わるような写真を撮ってくださるのは森山さんしかいないと確信していたからなんです。
お2人も私の意見を尊重してくださってカメラマンは森山氏に決定。森山氏も超売れっ子にも関らず撮影を快諾してくださいました。
あと一つ大切なのが本のデザイン。これに関しては私は全くの素人でなにもわかりません。でも杉本さんが「藤本雅史氏の事務所にお願いしました。」とさらっと言うのです。何も知らないというのはオソロシイもので後からとても有名なデザイン事務所だってことを知りました。私のような者の、しかも初本の仕事を引き受けていただけるなんてなんて光栄なことでしょう。そちらの女性デザイナーの方が本のデザインを手掛けてくれることになったのですが、以前その方のデザインした本を私も手に取ったことがあり、その時「素敵だな」と思った記憶があったものだから「私、なんて幸運なんだろう」と幸せな気持ちで事務所を後にしました。
思えば私の本に唯一興味を持ってくれ発売を決めてくれたワニブックス。そして私なんぞの本のために動いてくださった一流の編集者たち・カメラマン・デザイナーとなんだかカジノのスロットマシーンが揃うような絶妙のタイミングで出版に至ったこと。
本を出すのは今だったんだ 屈折5年(笑)の後しみじみ思いました。
明日はいよいよ全国の書店に本が並びます。。。
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