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2017/11/26

初心に帰る

いつもフェア後には力尽きて原因不明の胃腸炎やらなにやらで(昨年は流行先取り?のインフルエンザにかかって寝込んだ)バッタリ倒れることが常でありました。ところが今年は納品ロードに加え、本の校正、色校チェック、その上東京からなげいれの横川志歩先生をお招きしてのイベントが続きもうワチャワチャ。倒れることすら許されない状況に、去年までの私に「甘えてるんじゃない!」と言ってやりたい、そんな気分でした。

でもそれぞれの仕事が大好きなアートと繋がっていること、そしてなによりお客様の嬉しいお顔を拝見することで大変さなど吹き飛ぶ感じなんです。もちろん本にまつわる作業は長年の夢(妄想?)実現までのあと一歩ということもあり大変さなど微塵も感じていません。

さて今年のフェアでもそれはたくさんの作品たちが素敵なお客様の元に嫁いでいきました。お届けする度にあの台風の2日間を思い出して「あんな悪天候の中いらしてくださって作品を決めてくださったんだ~」と今回は例年以上に感慨深いものがあります。

本来なら全作品を自身の手でお届したいところですが、なかなかそういう訳にもいかず、遠方だったり、フレームに入っていたり小さな作品で取付が比較的簡単なものに関しては送らせていただいています。皆さんからご自身で飾られている画像が届きそれを拝見するのもまた大きな喜びの一つ。皆さん、私のブログやインスタをご覧頂いているからでしょうか?いつもお話している飾り方のポイントなどきっちり抑えてセンス良く飾っておられます。

ご紹介が追いつかずインスタグラムで随時上げていっていますが、PCに送っていただいた画像がどういう訳か携帯に送れず(なぜだ?)一部こちらでもご紹介させていただきますね。

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いずれも今回のフェアで大人気だったレベッカ・ソルタ氏の作品です。レベッカ作品には思い入れがあります。私がアートを買うという未知の世界に足を踏み入れた頃にとても尊敬している石屋町ギャラリーの指山氏から買い求めたものなんです。もうかれこれ20年近く前のこと。実は自分がレベッカ作品を持っていることを忘れていたんです。

ところがインスタ上にフェアにも参加してもらったART OFFICE OZASAさんのレベッカ作品のポストが流れてきて「あれ~確か持ってた、私」と引っぱり出してきて改めて飾ってみたんですね。そうすると実に良いんです。聞けばレベッカ氏は今年英国のロイヤルアカデミーの学長に就任されたそう。そんなこんなで小笹さんとやり取りしているうちにフェアにレベッカ作品を出展してもらうことになりました。

彼女の作品の良さは品があって時代と関係なく良いものだとしみじみ思えること、さらには京都に滞在していたことからインスパイアされたであろう和の世界観をたたえていることで日本の住空間にものの見事にマッチすることなんです。そしてアートビギナーにもとても優しく語りかけてくれる作品です。もちろんいくつも作品をお持ちの方にとってもアートと暮らすことの原点を教えてくれるような、そんな作品でもあります。

初心者に分かりやすいというと軽んじがられる傾向があると思いますが、アートの世界に私たちを一番最初に導いてくれる作品はとても重要です。今回のフェアではレベッカ作品を通じ、初心に戻るというか、原点回帰というか、そんな境地に至った気がします。

レベッカ・ソルタ氏に感謝。。。

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