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2015/01/26

インテリアブランドのアートメセナ???

日曜早朝に取材のため訪れた堺筋本町にあるユーロモービル。こちらは大正時代に建てられたレトロなビルにある素敵なイタリアのキッチンメーカーのショールームです。おそらくこのブログ読者の方の中にもご存じの方が多くおられるでしょう。その際に取材の内容とは別にとても素敵なお話を伺ったのでご紹介しますね。

リニューアルを終えたばかりの壁にあるアートが気になりちょっと質問してみたところ、毎年ユーロモービル本社では若いアーティストを1名選び支援しているそうなんです。日本にも彼らの作品が届きショールームに飾られるのだとか。なんて素敵な活動なんでしょう!インテリアのブランドがこのようなメセナ活動をしていることはあまり聞かないのでちょっと驚きました。(日本でもゼネコンや住宅メーカーが美術館や展覧会のスポンサーになっている例はあるけれど、、、ちょっと違う?)

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ユーロモービルはデザイン、アート、スポーツを同じレベルの重要なものとしてとらえており、スポーツに関しても積極的にスポンサーになっているんだそうです。しかも応援しているのは決して派手な宣伝だけが目的になるようなビッグチームでないってところにさらに好感を覚えます。

ご存じのようにファッションの一流ブランドはこぞってアートのメセナを行っています。文化的な事業に積極的に関ることにより企業イメージを上げることが企業戦略なんでしょうが、そこには当然ながら純然たる文化の支援の意味も含まれているでしょう。

昨年Ginza Maison Hermesで長らく企画に携わってこられた方のお話を伺う機会がありました。数々の素晴らしい展覧会を企画なさっていただけあって、どのお話もとても印象的で興味深いものだったのでした。その中でも”エルメスというブランドにとって生活の中にアートが存在していることは当然のこと、というのが本社のトップの考え方”といった話が強烈に心に残りました。(ずいぶん話を端折っているのでもしかしてニュアンスが違っていたらごめんなさい💦)

アートと一番近いところにあるべきのインテリア。けれど10年前にこの仕事を始めたときからアートとインテリアの世界の間にある大きな壁にはずいぶんと悩まされてきました。今もその状態はあまり変わりません。どっちもが相手の世界を受け入れウインウインの関係にならないものでしょうか。。。

欧米での(毎回言ってますがこの表現もいい加減どうよ、て感じ。笑)ライフスタイルに普通に存在するアートという考え方が日本にもっと定着していくことを切に願います。

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