キム・テクサン「色彩と光のあいだ」~タグチファインアート
久しぶりにキム・テクサンの美しい色彩の世界に酔いしれました。今回展示されているのは以前より大きいサイズの作品が多く、その瑞々しい美しさはさらに引き立っているかのよう。
氏は制作において絵筆もペインティングナイフもパレットも、いわゆる絵画の制作に必要とされる道具は一切用いません。キャンバスを小さなプールに浸し、そこにアクリル絵の具を注ぎ、表面に定着させるという工程を何度も繰り返すのです。
その季節の空気、時の移ろい、吹いている風、、、様々な自然の現象がそのままキャンバスに写し取られているといえるかもしれません。
奥底に赤が潜んでいるようなブルーも息をのむほど美しい。けれどキム作品と言えばやはり赤が思い浮かびます。
「美しい」という言葉を現代アートの世界で多用してはいけないのでしょうが、私はこういった作品を前にしたときに心の中からその言葉が自然に湧きでるのです。美しいと、、、
人は日々触れるものですべてが形成されていると信じています。目にするもの、触れるもの、口にするもの、それらすべてがその人に影響を及ぼすのです。女性の皆様、美しい作品を観に出かけてください。(あっ、男性もだけど、笑)会期は今月27日まで。必見!!!
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2014.12.08 | | コメント(0) | トラックバック(0) | Exhibition