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2014/09/11

フィオナ・タン”Nellie”~WAKO WORKS OF ART

現代アート鑑賞の楽しみの一つに作品にまつわるストーリーを知ることにより新たな知識を得ることがあります。もちろんそれを知らなくても生活になんら支障はないのだけれど、ちょっと得した気分になるのだから不思議なものです。

誰もが知っているレンブラントですが、彼にはその存在が謎に包まれているコルネリアという娘がいたそうです。レンブラントによる肖像画のみならず、肖像画と言われるものも残っていない。なんだか相当訳ありな感じですね。しかもオランダから当時のオランダ領バタヴィア(今のインドネシア)に渡り、24歳で現地で亡くなっていて、なんでそこに渡って行ったのかもこれまた謎なんだとか、、、

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彼女の人生とは逆にインドネシアに生まれ現在オランダで制作をしているフィオナ・タン氏がコルネリアのバタヴィアでのある一日を想定した映像作品がワコウワークスオブアートで展示中です。何も知らずに作品を観るとどういうシチュエーションか全くわからないのだけれど、その話を聞いた後だと映像の中から彼女の数奇な運命といったものが伝わってくる気がします。フィオナ氏は自らの制作スタイルのことを「時間を彫刻している」と語っているそうですが、時間を超え、時代を超え、映像の中に蘇る女性の人生に思いをはせることができるとはまさに”時間の彫刻”そのものです。

こちらの会期は9月27日迄。東京都写真美術館でも23日まで大規模なフィオナ・タン氏の個展「まなざしの詩学」が開催されています。大阪の国立国際美術館にも今年の末に巡回するそうで、こちらの方が少し作品が多いそうです。これは大人のアート遠足計画しないとですね!
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