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2014/06/13

アートで繋がる(その2)

今日はMA2Gallery松原ネエサンとの出会いの巻です。。。

前回のブログの出来事がきっかけとなり東京にちょくちょく出かけるようになりました。私としてはお客様にアートをお勧めするという目的があり、その供給先とも言えるギャラリーを探していたのですが、他のギャラリーとはなかなか核心に触れる話までたどり着きません。

その当時私でさえギャラリーってやはり敷居が高いなと感じることがしばしばありました。もちろん「いらっしゃいませ~なにかお探しですか~?その作品は赤と白の2色で展開してるんです~」なあんてブティックのような接客を望んでいる訳ではないのですが、誰かがが入ってきても完全無視って態度はインテリア・コーディネーターをずっとやってた私にとってはカルチャーショックでもありました。

もちろんギャラリースタッフはわざとつっけんどんな態度を取っている訳ではなく自由に作品と対峙できるようにしてくださっているのだと思います。でも慣れてないとやはり驚きますよね。そんな風ですから作品について尋ねるのでさえ一呼吸おいて「えいやっ!」とタイミングを計らねばなりません。もうそれだけで疲れちゃって自分の目的を話すパワーなんて残らない。。。

なので日々いろんな情報を集めて、しっかり的を絞ってギャラリーを訪問しなければダメだって思い知るようになったんですね。ちょうどその頃本屋さんでHERSのアート特集をパラパラと立ち読みしてたら「んんん~!?」と直感に訴えかける小さな記事に出くわしました。その時紹介されていたギャラリーの一つがMA2Gallery、そして7月のイベントでも出展予定の榮水亜樹氏の作品だったんです。

ではお時間のある方続きをどうぞ~今日の話も濃ゆいですよ~ふふふ

この時HERSとはなんの所縁もなかったのですが、後に連載をすることになるのもこれまた不思議なお話です。

さて早速MA2GalleryのHPをチェックしたところ次の展覧会は私の大大大好きなアーティスト大西伸明氏を含むグループ展であることがわかりました。私の大好きな作家を取り扱っているのならきっとここのオーナーとは感性が合うはずだと勝手に盛り上がりすぐに「今度東京に行くので時間をとってください。」とメールを送りました。たぶんHERSを立ち読みしてから1~2時間以内のことかも、、、

そしたらこれまたすぐにオーナーである松原さんから返信がありました。その短い文面からだけでも松原さんという人のお人柄がにじみ出ている気がしてとても好感を持ちました。

ほどなくアポを取りMA2Galleryを初めて訪ねたとき、とびきりの笑顔で出迎えてくれた松原ネエサンの姿は今でもはっきり覚えています。直感で「大好きこの人!ぜったい信頼できる人だ!」とビビビッてきたんです。

それ以降私たちは東京・奈良と離れているのも関わらずあっと言う間に仲良くなりました。NYに長く暮らしていっぱい上質のアートを観てきて、恵比寿に素敵なギャラリーを構えている松原ネエサンだけど、そんなこと全然鼻にかけてるとこがなくて、誰に対してもオープンで分け隔てがない本当に素晴らしい女性です。なによりアートを心から愛していて熱いハートを持ってるところにオソロシイまでの共通項を見出したのです。

そして出会いから1年後松原ネエサンがNYのVOLTAというアートフェアに大西作品を持って出展する話を聞き、久しぶりにNYに出かけることにしました。実は誰にも言ってなかったんですが、その時私はかなり八方ふさがりの状態で資金的にもう持ちこたえることができなくてアートの仕事はギブアップしなきゃというとこまで追い詰められてたんです。だからNYなんて行ってる場合じゃなかったんだけど、どうせやめるんならNY行ってからにしようと思いNY逃避行しちゃったんです(笑)。この頃すでにブログもやってたんでNYの話もアップしてますが、そんな悲壮感はゼロだったはず。だって隠してたから、、、でも一方でもしかするとNYでなにか感じることがあるかもしれないって”賭け”にでたところもありました。

ちょうどNYに行く数日前にWEBディレクターのまりちゃんに相談事があって打ち合わせしてた時「奥村さん、どっかスペース借りてイベントとかしたほうがいいですよ。HPやブログだけでは奧村さんのやってる仕事はなかなか伝わり難いと思います。」と言われました。(彼女はこのブログで「裏方だから」と自分の名前が出るのを嫌がるんですが、この頃から私にはなくてならないアドバイザーのような存在になっているので嫌がってても出しちゃいます!笑)その指摘を受けて私が今までやり残してきたことはなんだったんだろうとNY滞在中にいろいろ考えたりもしました。今もあの時のNY旅行を思い返すと一人セントラルパークを歩きながら悶々と悩み苦しんでた自分が蘇る。。。

なによりVOLTAで松原ネエサンの手伝いをしたり、大西氏と3人で毎日アートについて熱く語り合うアート合宿のような数日間を送ったことにより、なんか覚悟を決めたちゃったんですね。「よっしゃやったるで~負けへんで~」って。ちょうど飛行機で読んでいたのが「竜馬がゆく」で、それにも励まされたりしたあたり、私らしい単純さで笑えますよね。

私にとってNYで松原ネエサン・大西氏と過ごした数日間がなければもしかしたらあの時「やっぱり無理でした~」とアートの仕事からフェードアウトしてたかもしれません。帰ってきてからもう一度頭をクリアにして自分のやってる仕事を理解してもらえるようイベントを開催することに力を注ぐことにしたんです。

私は松原さんと出会えてアートの新たな側面を知り、そしてあの時本当に救われたと思ってます。(あ、ネエサンはそんなこと知らないし話してもすぐ忘れるし、、、笑)
という訳で10周年にあたり大西伸明氏・榮水亜樹氏の作品を展示するのもこれまた深~い意味があるんです。

ね?今日もアツかったでしょ???



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コメント

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両ギャラリーとの出会いはとても運命的。
そのご縁が今回の素敵な10thアニバーサリー イベントにつながったんですね。
今からとても楽しみです。
お洒落して行きます!

あじさいさん

おひさしぶりです!
そうなんです、実に運命的な出会いだったんですよ~
10周年企画イベントどうぞとびきりおしゃれしていらしてくださいね!