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2014/06/12

アートで繋がる(その1)

ついにイベントまで一か月を切りました。そんな中MA2Galleryの松原ネエサンはバーゼルへ長期出張に出かけて行ってしまったので、タグチファインアート田口氏、そしてWEBディレクターのまりちゃんと昨日も細かな打ち合わせをメールでやり取り。展覧会形式となるとホントに考えなきゃならないことがたくさんあるもんなんですね。ギャラリストの方尊敬です!

双方ギャラリーからの出展作品も続々と決まっており、その素敵さにクラクラしております。いや、ホント、マジすごいです。これは絶対見逃せませんよ~!なので「奧村さん最近イベントの話ばっかり!」と思われるブログ訪問者の皆様、あともう少しお付き合いくださいませね。

さて今年初めになぜアートの仕事を始めたのか?」について書きました。その後「アートの仕事を始めてから」編を書くはずだったんですが、よくよく考えてみると振り返るほど何かを成し遂げている訳でもなく偉そうなことは言えないし、なによりまだ奮闘中だし、、、という訳で特別編として今回東京から来てくださる2つのギャラリーとの出会いのお話でもしようかと思います。

お時間ある方続きをどうぞ~

まずはタグチファインアートとの出会いから。アートの仕事を始めてからとにかくいろいろなギャラリーを回りました。私の好みに合いそうな関西のギャラリーをほぼ制覇した後、いよいよ東京かなと思い立ちました。その時はまだスマホなんてなかったんでHPをいろいろ調べたりして「ここいいかも~」と思うところを数件プリントアウトしていたのですが、なんとそれらを全部家に忘れてきてしまったんですね。仕方がないから記憶を頼りにホテルのパソコンで調べて「ここだったかな?」と思うギャラリーを見つけました。で、忘れもしない雨の日に地図を頼りに訪れたのがタグチファインアートだったんです。しかも私が東京で行こうとしていたギャラリーとは全く違うことが行ってから判明。。。

でもその時の展示に大げさではなく全身鳥肌がたったんです。サイモン・モーレイ氏のそれは素敵でセンスあふれる作品に完璧にノックアウト!(注:今は取扱い作家ではありません。)それ以外にも取扱い作家の作品をたくさん見せてもらい「私が探し求めていたアートはここにある!」と確信しました。

田口氏からは「なぜここにいらしたんですか?」て聞かれたんだけど「偶然に。」としか答えられない。「偶然で来るような場所じゃないですけどね。」と言われたけど本当に偶然なんでそれしか答えようがない。。。(アートの神様のお導き。。。)

いろいろ話しているうちに取扱い作家のお一人中川佳宣氏の話になり、すでにノマルギャラリーから中川作品をお客様にプレゼンしたことがあると話すと「ノマルさんとお仕事してて中川さんの作品を勧めておられるんですね。」とちょっぴり安心してもらえました。当時ほとんどのギャラリーから不審人物扱いされていて関西ではOギャラリーさんとギャラリーノマルさんからだけは結構早い時期からまともに扱ってもらえたんです。思えばその頃HPさえなかったんですもの、そりゃ不審人物ですよね(笑)

でもすごい話はそこから。関西に帰ってきてタグチファインアートで観た西村盛雄氏の作品がどうにもこうにも頭から離れない。ちょうどお客様に提案する作品にぴったりと思った私は怖いもの知らずで作品を貸し出して欲しいってメールを送ったんです。さすがの私もド緊張して文章も滅茶苦茶で熱意だけが伝わるへんてこりんなメールでした。今から思うとよくあんなことできたな~すごい心臓だな~と思います。だって一見さんですよ、ほぼ。。。でもどういう訳か田口さんから「いいですよ。」と返事があって、さらには「お客様が選べるように2点貸してください。」って図々しいお願いも快諾してもらえました。お客様はとても気に入られてめでたくお嫁入り、手元に残ったもう一点はどうしても私が欲しくなって、、、買っちゃった。。。(笑)

後から聞くと「あの人はうちの作品が本当に好きなんだ。」て信用してくださったんだとか。このことがきっかけでオーナーの顔が見えないギャラリーとはあんまりお付き合いしたくないな~と思うようになったんです。(あ、もちろんいつも店番してるって意味じゃなく、笑)以前ある方が「あら、私がギャラリーに行くと中からオーナーが飛び出してくるわよ。」て言うのを聞いたことがあるけど、なんかそういうの嫌だなって。力のある人だけに飛び出てくる姿勢って硬派な私としてはやっぱり許せない。。。硬派かつ商売人としても。。。だって”冷やかし”かその後”ビジネスに繋がっていく人”なのか見極めることだって大切だし、”なんの価値もない”ように見えるお客が”そうじゃなかった”ってことだってある訳ですから。

私は身内に美術関係者がいる訳でもなくお金持ちでもなくコネクションもありません。本当になにもない(笑)。あるとすればインテリア業界で鍛え上げた根性だけ。しかもタグチファインアートを訪れた時、持ってた名刺は所属していた住宅メーカーのそれだけ。そんなのアート関係者からしたら何の意味も持ちません。否が応でもワタシ個人で勝負するしかありませんでした。だから関西から突然やってきた変な私を信用してくれたってことがことのほか嬉しかったんです。

以前ある男性編集者の方に「奥村さんは東京ではなく関西にいる。そしてなんの後ろ盾もない。しかも女性に”しか”受けない。でもそれって逆に強みですよ。」て言われました。よくよく聞くと関西に孤立しているからこそ独自の世界を切り開いていける、後ろ盾がないからこそ実力だけで生き残ろうとする、男性と違い女性の目は本当に厳しい、ってことなんですって。それだけ聞くと「無敵じゃん、ワタシって」と思いますが、まあそんな上手くはいきませんけどね(笑)。

とにかく”奧村くみ”という人間を信用してくれたこと、そしてそのきっかけが中川作品だったこと、それってやっぱり私の中で大きな出来事でした。長くなりましたがそんなこんなで中川氏に出展してもらい、トークしていただくことは10周年にあたり特別なことなんです。。

あ~今日のブログも相当熱かったな、、、苦笑、、、

明日はMA2Gallery松原ネエサンとの出会いのお話です。
乞うご期待!




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コメント

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奥村ヒストリー大好きです。
朝ドラいや大河化はいつですか?

chobiさま

お声がかかればいつでも協力する気満々なんですが、、、
その前に情熱大陸、、、すみません、久々の妄想トーク。