10周年企画(4)なぜこの仕事を始めたのか編
さていよいよアートをめぐるオハナシが佳境に入ってきました!
私の頭の中に”アートをもっと多くのお客様に生活に取り入れてほしい”フワフワと漠然とした考えが湧いてきましたが、どうしていいかも皆目わかんないし、誰に相談していいかもわからない。そんな視点で海外のインテリア洋書や雑誌を見ていると必ずアートが重要な位置を占めていることに改めて気づきました。なんで日本ではアートだけが別物なんだろう???カーテンや照明や家具はセンスの良いものを求めるのにどうしてアートだけはどうでもいいんだろう???そんな疑問ばかりが募る日々。。。
さあ、いよいよ核心の部分へ!!!
そんな中ずっとお世話になっていた石屋町ギャラリーのS氏が海外に滞在されることになり、私も含めICたちはアートを選ぶ場所がなく困ることになります。もちろんそんなS氏の代わりにICたちにアートを提案しようなんて図々しいことを思った訳ではありませんので誤解なきよう(笑)。ただアートに関しては素人の私でしたが、ICの経験を通じてお客様がどんな作品を欲しがっているかについてはものすごくよくわかっているし、そんな作品をなんとか見つけ出すことができないか、そう考えるきっかけになったのは事実です。
それからはとにかくギャラリーを回りいろんな人に会うようになりました。これも絶対に爆笑必至とは思いますがあえて言いますね。私はその時までそんなに社交的な人ではありませんでした。どちらかと言うと知らない人と喋るのは苦手な内気な人だったんです。ほらね、笑ったでしょ!?ソウルメイトTさんからは「見た目はすごく明るくて社交的に見えるけど、中身はごく普通よね。そのギャップが問題なんじゃない?」とよく言われたものでした。でもアートの仕事を始めるにあたりその性格さえ変えようと誓ったのです。もうほんとね、涙の誓いよ。。。
アートを精力的に見て回るうちに私自身にも変化が出てきました。当時の私はろくでもない出来事が続く日々を過ごすうち、人を憎んだり嫌ったり悪口言ったり愚痴ったり、そんな邪悪な行動が積み重なりそれらが”おり”のように心に溜まっていたのです。私はねじまがってささくれた人間のまま一生歩んでいくんだろうか、そんな恐怖さえありました。当時事務所にいた女子社員に「あの頃の奥村さんは完全に形相変わってましたよ。」て後に言われましたけど、本当に社内では笑うことも(微笑むことさえ)なかった。。。(お客様の前での作り笑い以外は、、、苦笑)。でもそんな私がアートを前にすると心が浄化されるような気分になったのです。作品を観て心が躍る、涙が出そうになる、そんな魂の震えのようなものは確実に私の心を癒してくれました。”アートは魂を救済することができるんだ”と
本気で信じるようになったのです。
空間におけるアートの重要性に加え、そんな側面を自ら知ったことにより私はこの仕事をぜったいに形にすると決意を新たにしました。
お客様のニーズに合わせて作品を探してきて
それらを空間にコーディネートする
そんな仕事は私だからできるかもしれない。。。
ついに明確にやりたいことが見えてきたのです。
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