ベネチアのお話の途中ですが、本日6月17日2冊目の本「アートと暮らす日々」が発売です!多くの方のお力をお借りし素晴らしい本に仕上げていただきました。コンセプトは「眺めて、読んで、飾って」 自分で言うのもなんですが本当にそんな本になったと思います。
何度もここでお話していますが、1冊目の本を出す時から私はずっとアートの飾り方指南本みたいなのを考えていました。でも無名の私が”アート”というこれまたとっつき難い題材の本を出しても多くの方に読んではいただけないだろうとの敏腕編集者Sさんの判断でライフスタイル本を出すことになりました。その判断は正しくて、1冊目で私のことを知ってくださる方も多くなった気がします。もちろん私なんぞがライフスタイル本なんて100年早いと思ってもいたし、アマゾン批評で酷いことを書いてくる方もいて心折れそうになることもありました。
でもここへ来て「アートは誰から買うのかが一番大事」と以前私に言ってくれたある方の言葉が蘇り、アート本を出すにあたってもその人がどんな人か知ってもらった方がよかったのだと確信しました。そういった意味でも「日々、センスを磨く暮らし方」はとても大切な一冊です。

この仕事を始めてから節目節目に出会う方たちがバトンを渡すようにしてこの本が生まれました。地方で誰もやっていない仕事、しかもアート関連の仕事を思いついた私を世界文化社のD氏が見つけてくれ、「グレース」という雑誌でインテリアとアートの大きな特集を担当させてくれ、その後自分の仕事の方向性が明確になった頃、MA2ギャラリーの松原さんが私をとても応援してくれてインテリア関連のエディターである鈴木さんを紹介してくれました。彼女が現在ハーズの編集長であるN氏に繋いでくれて「もてなしのアート」という素敵な連載が実現。連載の撮影をずっと担当してくださったのが今回の本の撮影も手掛けてくださった森山さんです。その後その連載を見たエディター加藤さんがご自身の本の取材で私にお声がけしてくれて、その際私の本を出したいという熱意にほだされワニブックスの敏腕編集者Sさんに繋いでくれて一冊目が生まれました。その後数々のヒット本を手掛けれられたワニブックスの編集長Aさんが2冊目の本の出版を決めてくださったのです。まさに何年にも渡り皆さんがバトンをつなげてくれたのです。
今回担当してくださったSさん、今回も素敵なデザインを手掛けてくれたTさん、素晴らしいなげいれを披露してくれた横川志歩先生、ご自宅の撮影を快諾してくれた戸谷さん、作品をお貸出しいただいた作家やギャラリーの方々、実例写真の使用を快諾してくださったお客様の皆様、本当に本当にありがとうございました。
そして素晴らしい写真を撮ってくださった森山さん、感謝してもしきれない。2冊目が決まった時にメールでお伝えしたのは「この本は森山さんの作品集みたいに撮影してください」でした。結果作品の良さを最大限に生かしつつ森山さんの世界観も本の中から伝わってくるような気がして(勝手に?笑)見本が届いてからも何度もうっとり写真を眺めていました。
あ~そして加藤さん!!!大好き!!!本当にありがとうございました。2冊目は長い道のりでしたね(いろいろと、笑)。過去何年にも渡るブログの中からどのエピソードを入れるかを2人で頭を悩ませ、あまりに膨大過ぎる内容に半ば冗談半ば本気で「奥村さん、これ三冊目いけますね、文章だけで新書、、、」と加藤さんがぼそり。。。お疲れ様でした💦私は彼女の仕事ぶり、そして人としての誠実さを深く深くレスペクトしています。
皆さんに深く感謝しつつ今度は私がだれかのバトンを繋ぐ役割を果たそうと思います。
たくさんの方にこの本を通じて私の想いが伝わりますよう。。。
NO ART 、NO LIFE