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2018/05/01

一つの作品がきっかけでリビングが生まれ変わりました!

私がよく口にする言葉の一つ「インテリアにアートを合わせることはしませんが、アートにインテリアを合わせることはあります」

私の仕事をよくご存じでない方にとっては不思議な言葉かもしれませんが、根底にあるのは住空間のアート選びとは言えそこにはまず”アートありき”だという想いです。つまりインテリアに合わせるだけだと単なる”インテリアアート”になってしまうからなんです。そういいつつインテリアも無視できず「ちょうど良いころ合いになるようバランスをとる」という微妙なさじ加減が必要だといつも思っていて、それこそが私の仕事の肝だとも感じています。

さて昨日のこと。昨年のART NAKAOSHIMAでたちばなひろし氏の作品を購入していただいたお宅の家具納品に」立ち会ってきました。なんとこちらのU様、その作品がきっかけとなりリビングの全面リフォームを思い立たれたのです。まさにアートありきのお話ではありませんか!!当初私でさえソファやクッションを替えられるくらいのことかと思っていたのですが「ピアノも移動します。アートが映えるよう内装を全て奥村さんにお任せします!」とのこと。びっくりしましたがとても嬉しく思いました。

その結果、クロスはもちろん全部貼り替え、照明はシーリングからDLに、ソファもセンターテーブルもテレビボードも一新。さらにはクッション、ラグも加え驚きのビフォーアフターとなりました!

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昨年納品時には壁が少なくピアノの上に飾ることを余儀なくされた作品も居心地の良い場所を与えられとても嬉しそうです。ソファの色、クッションの差し色全てこのアートからインスピレーションを得ました。まさにアートありきの発想!

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こちらのU様はお姉さまがアートにハマられたことがきっかけで私を知ってくださったんです。新築したばかりのお姉さまのお住まいの家具やアートを見ながらいつも「いいな~」と仰ってたそうなんですが、昨日はそれが反対になりました。一緒に家具の納品に立ち会っていたお姉さまの方が「いいな~」を連発!(笑)

何度も「アートでこんなに変わるなんて~!」「自分の家じゃないみたい~!!」と、とにかくものすご~く喜んでくださって私も大感激でした。そして仰るのです。「うちみたいに古い家のコーディネートを奥村さんが引き受けてくれるなんて思ってもいなかった」と。でもこれには私は異を唱えました。ずっと住宅メーカーのICをしていたことからたまたま新築物件に携わることが多かった訳ですが、本来家というのは手を加えたりリフォームしたりして何年もかけて育てていくものです。今回もアートが住人に加わったことで「家も古くなり、インテリアもどうしていいかわからない」と悶々としていた住空間が生き返ることとなったのですから。

インテリアの仕事を手掛ける時(今はアートを購入してくださった方のみ対象でインテリアコーディネート業務をしています)私をサポートしてくれるあるインテリア会社のKさんが帰りの車の中でしみじみ言うのです。「奥村さん、私納品でこんなに感激したことなかったです。アートが入ると空気が変わるんですね。なんかすごいことを体感しました。」と。

アートの力恐るべし!その威力を改めて感じた一日でした。