*今年の奧村アートフェアは10月21・22日。Save the date!!!アートビギナー大歓迎*
今週から始まった壁紙とカーペットの工事が思った以上に大がかりなものとなり我が家は大変なことになっています。思うように動きが取れず今朝も朝からグラスを2個割ってキ~~~ッ!けれどこんな蒸し暑い中頑張ってくれている職人さんの苦労を思えば多少の不自由はなんてことはありません。私は職人さんの作業を見るのが大好きなんでず~っと眺めてたいんだけど、邪魔になるし監視してるみたいだから、仕事部屋に閉じこもってひっそりしてます。しかも内装会社の社長がいったい何を耳打ちしたのか若い職人さんたちが明らか私にビビっている気がするんです。気のせいならいいんですけどね、、、
えっと、話が横に逸れてきました。そんなカオスな我が家を脱出し昨日はお客様の元にアートをお届けにあがりました。白い空間に爽やかな色味の作品が加わった途端空気が変わりぱっと華やぎます。そう「決まった!」瞬間です。

玄関ホールのすぐ左横には奥様が書道教室をなさるご予定の和室があるため、その導入部として平体文枝氏の少し和を感じる作品を設置しました。また空間が退屈にならないようシルクスクリーン、ペインティングといった違ったタイプの作品を選んでいます。今までこのような抽象作品をお持ちになられたことのないご夫妻にとってはとても新鮮だったようで大変喜んでいただけました。何度納品してもアートが入る感動は私にとっても新鮮です。
さて今年はアート業界にとっては特別な年。それはベネチアヴィエンナーレ、ドクメンタ、ミュンスターが重なった当たり年だったからです。私はというとあえてそれらに背を向け?ここ最近3回続けて訪れていたヴィエンナーレも今回はパス。IGやFBで上がってくるフィードに涎垂らしてました。
海外の大きなアートフェアやアートイベントから帰ってくるともう本当に打ちのめされちゃって毎回しばらく立ち直れません。所詮わたしのやってることなんてさ、、、て。でも今回の当たり年を見送りじっくり自分の仕事を見つめ直すと「2番手でいいやん」とゆったり構えてられる自分がいるんです。
以前FOXEYの前田義子氏のエッセイの中でご自身はファッション界の2番手でいいとかいったようなことを言っておられました。それを読んだ時はもう十分に成功なさっているのにと不思議に思いましたが、今ならなんとなくその意味がわかるような気がします。
私はこの先日本のアート界のトップを走っておられる方と繋がることはないしそんな中で知られることもないでしょう。10年以上やってきて繋がる気配もないから、、、(笑)でもしっかりと2番手(て、さっきから言ってるけどまだ2番手にもなってないやん!?3?4?5くらい??)の位置にいて昨日みたいにアートをコツコツ納品してアートファンを増やしていくことこそ私の天命なんだとここへきて前向きに強く思います。なんだろう、こう卑下してるっていうじゃなくて本当にポジティブに2番手を目指したいっていうか。。。そう「ビバ2番手!」ですよ!アート業界で認められずとも前田氏みたいにクライアントの方だけをしっかり向いた2番手になりたいんです。
”中途半端を極める”に”ビバ2番手”、、、ここのところブログでの迷言続いておりますが、いったい私はどこへいく?
ええ、ええ、アートの神様のお導きに従いますわっ!!!
2017.06.30 |
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空間をリセットするには空気をよどませないことも大切。朝一番の換気はもちろんのことですが、香りも大切です。そのお家の香りって確実にあって、とても心地よい場合もあれば、その逆もありますよね。香りもそのお住まいの印象を左右することは皆さんもよ~くご存じだと思います。
私は長らくディフューザーとお香を用途に合わせて使っていました。前者は香りが爽やかですごく気に入っていたドットール・ヴェラニエスのジンジャー&ライム、後者は「べにや無何有」でホールに使われていた堺薫明堂のつきのわ。香水と同じく私は強い香りが大の苦手ですが、この2つはそんな私の鼻に優しく?何度リピート買いしたことでしょう。
でもここ最近思うところあってディフューザーを使うことをやめました。マメにスティックを逆さにし、香りの調整を行っていたのですが、どうにも空気が停滞しているような気がしてきたんです。人様のお家に伺った時もお店に入った時もその数時間前に訪れる人のために焚かれたお香ってとても清々しくてありがたく感じます。もちろん空気の停滞感はゼロです。今更ですがそんなことに気づいて「空間を止まらせないためにはお香だ」とふと思ったのです。
焚いてからしばらく空間にお香の香りがふんわり残っているのって大好き。その香りの与える優しくも凛とした空気感がたまりません。
さてちょっと困ったのが水廻り。同じ香りのお香を焚くのも嫌だし、かといってここだけディフューザーや香り付キャンドルを置くと狭い空間だけにさらに空気が停滞する??? で、解決法を見つけました。大好きなドットール・ヴェラニエスのジンジャー&ライムの香りをここで復活させることにしたんです。どうやって??それは同じ香りのフレグランスシートをタオル収納にしのばせること。(このシートは昔一度ここで登場してますね)そうすることによって空間にふんわりとした良い香りを残しながらもタオルを変える度に新鮮な気持ちも味わえるからです。
もちろんディフューザーの方がライフスタイルに合っておられる方も多いことでしょう。最近ではさらにいろんな香りのものも出ていていろいろ試すことができますものね。今日の話はあくまで”お香主義者”である私のこだわりです(笑)
いずれにしても香水がその人を表すのと同様に住まいの香りもとても大切です。ぶれない香り選びをしてインテリアの好みをリンクさせましょう!!
2017.06.27 |
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先週は東京でなげいれのお稽古。毎回先生の手直しを眺めていると「決まった!」と思える瞬間をとらえることができます。花や草の位置をほんの数ミリ上にあるいは下に動かす、花の角度を微妙に変える、そんな動作を先生が繰り返しているとある一瞬”ぴたり”という音がするかのように明らかに空気が変わるのです。この感覚は空間にアートを納めた瞬間にどこか似ていて、目には見えずとも空気が振動するような感じで本当に不思議です。
インテリアに”冷たい”緊張感は必要ありませんが、”程よい”緊張感を持つことは個人的には大好きです。背筋の伸びる空気感とでもいいましょうか。あ、でも私自身はいつも家でぴしっとしてる訳ではありませんよ💦結構だら~ってしてます(笑)
よく自宅のインテリアをなんとかしたい、とかセンスアップしたいとか、そんな声をお聴きます。その場合ほとんどの方は新たなインテリアグッズを購入し気分を変えたり、今どき感を出そうとしたり、そんな風にインテリアに向き合うでしょう。でも無意味になにかを買い足しても「決まった!」という感覚にはたどり着けません。
まずはよく私が言うように「家の中の変なものをなくす」を始め土台を整えます。お化粧に例えると化粧崩れした顔にまたファンデーションやアイシャドウを重ねてもまた崩れていくだけ。第一美しくない。
そして整えた空間にインテリア雑貨を買う?それは絶対にNO!です。インテリア雑貨は所詮雑貨でしかありません。私は雑貨を否定している訳ではなく、雑貨は名が示すようにそれ以上でもそれ以下でもないということなんです。なのでインテリア雑貨に空気が変わることまで期待してはいけないのです。
劇的に空気を変えるにはやはりアートしかありません。10個のインテリア雑貨を買うんだったら一つのアートを手に入れることを絶対的にお勧めします。結果的に価値のあるお金に使い方になるし、毎日の生活への素敵な投資です。それを飾った後、少し温かみが欲しいと思えばインテリア雑貨を買い足していけばいいのです。昨今それなりに洒落たインテリアグッズが安く購入できるお店が多くなり、皆さんもそちらについつい目がいくかもしれません。けれどそういうお店は若い女性たちに任せ、私たち大人女性は本物に囲まれた洗練されたライフスタイルを目指さしましょう!
「決まった!」と思う瞬間が多ければ多いほど女性は素敵になれると思います。ファッションだって「今日決まってる」とスタートする一日はなんだかワクワクしますよね?それと同じで毎日の暮らしもまずはアートを飾って「決まった!」という感覚を体にしみこませるのです。そうすれは日々のお花の活け方、グリーンの配置、そしてインテリア雑貨の置き方すべてが”決まっているのか、決まっていないのか”とわかるようになります。
「決まった!」と思える瞬間、「決まっている」状態をたくさん集めてみませんか?
私も貯蓄中、、、(笑)
2017.06.26 |
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少し前にコレクターのムッシューとお話した際に「奥村さんもコレクターなんですか?」と尋ねられ、ちょっと返事に窮してしまいました。なぜかっていうと私は、、、
コレクターだけどコレクターじゃないからなんです。
昨日ここで飾っていた作品の点数についてお話しました。今からアートを買い求めようとなさっている方にとってはその点数から言えば十分にコレクターの域に達していると思われるかもしれません。一方すでにたくさんの作品をお持ちの方からすればまだピヨピヨ。。。
そのムッシューはある作家の作品に絞った素晴らしいコレクション形成をなさっているため、そのまま企画展が開けるほど。本当のコレクターにはそういった覚悟というか気迫というかそんなものを感じます。あとコレクターと聞いて頭に真っ先に浮かぶのは審美眼を持ったとってもリッチな方(ここ重要!)が潤沢な資金を投入して一大コレクションを形成する、そういった昔から存在する”正しいコレクター”です。
そういうことから結論づけると私は全くもってコレクターではありません。ではなんなのか?
単なるアート好き
お気に入りのアートとずっと一緒にいたい、好きな作品に囲まれて生活したい、ただひたすらそれだけなんです。
あと性別のこともあるのではないでしょうか?何かを集めるという行為は男性特有のものに思えるのです。(これは私の意見なので、ごめんなさいね💦)もちろん現代アートの世界にだって女性のコレクターはおられますが圧倒的に男性の方が多い。小さい時から何かをせっせと集めてるのって”男の子”の特性みたいなもの。ちょっと前に流行ったポケモンのカードだって”男の子”が集めててみたいだし、、、
一方女性はあんまりそういった傾向がないようで、それはこの仕事をしていてもよく感じることです。(インテリアコーディネーター時代を振り返ってみてももそうだったな~何かを集めてるから陳列用の棚を作ってほしいといったような要望は男性からのみだった、、、)
もし私が億単位の宝くじに当たって運よくお気に入りの大物現代アート作家の作品を手に入れたとします。そうなっても届いた途端(すごい作品の場合届けてくれるのかしらね?笑)梱包外していつものようにとんかんとんかん金槌で壁に穴開けてすぐに飾っちゃうと思います。こっそりなんて隠しておけない!
でもね、正直ちょっと憧れるの、、、奥村フィルターで厳選されたすんばらしいコレクション、奥村コレクションを、、、
どなたかお金が有り余って困っておられる方、私にお任せしてくだされば素晴らしいコレクションにしてお戻しして差し上げてよ、、、
2017.06.20 |
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やっとカーペットの色も決まり、内装工事が今月末から始まります。そんな訳でアートを壁から外し、グリーンと一緒に工事をしない部屋に蟻んこのように少しずつ運ぶ日々。しかしまあ、アートを取り払った空間はなんと味気ないのでしょう!
私の頭に浮かんだのは魂の抜けた部屋というフレーズ。

「インテリアには必ずアートを!」と普段叫び続けている私でさえ、アートの存在がインテリアに、もっというなら日常にどれほど重要なのかを改めて思い知ることになりました。IGなどでも建築家の手掛けた家や素敵な新築のお住まいの様子なんかをよく見かけますが「なんでアートがないんだろう?」と純粋に不思議に思うことが多々あります。アートとは作り手の想いや情熱が込められた魂の塊のようなもの。そう思うと魂のない空間はどんなに素晴らしくてもいささか味気のないものい思えてしまいます。絵のない家は単なるHOUSE、アートが入るとHOMEになるんだと大きな声で唱えたい!
今回絵を取り払って改めてその点数を数えたところ、リビング、ダイニング、玄関、階段、廊下、2F水廻り(今回の工事が発生する箇所)で計20点の作品が存在してました。季節で一部衣替えならぬ”アート替え”をするのであくまでこの時期に飾っているアートに限定しての点数です。少しずつ増えていたとはいえ、結構な数の作品を飾っているなあと自分でも感心します。そして20個の魂と一緒に暮らしてたってことなんですね。(あ、この表現、ちょっとホラー?笑)
けれど”アート替え”をまめに行っていることやそれぞれの作品が上手く引き合うよう配置しているので決してごちゃごちゃ感はありません。なので20点を超える作品があったことも気づかず、取り払ってみて初めてそれだけあったんだ~とびっくり。そういう意味からいえば私にとってアートは”付かず離れす”といったいい感じの距離感を保ちつつ、なくなってみて初めてその存在の大きさを知るといったさながら”空気”のような存在になっていた訳です。我ながら自然にそういうことできてたってちょっと嬉しい。
早く工事が終わってまたアートを飾りたい!でも新しい壁に穴を開けるのは少しは躊躇しちゃうかしら!?
いやいや、そこは、、、
No Hole, No Art!!でしょ(笑)
2017.06.19 |
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やっとこさ重い腰を上げて汚れが目立ってきた自宅のカーペットを変えることにしました。我が家は家中ほぼ全てカーペット敷きのためその色やテクスチャーにかなり雰囲気が左右されます。もちろん思い切った色に変える訳ではないのですが、微妙な色合いの差や踏みしめた感じなんかやはり気になります。今のカーペットは麻が入っていて新築にあたり「床暖房を併用すると温まった時に麻の匂いがするかもしれない」と言われたものの、その質感がたいそう気に入って”ノークレーム”を条件に決定したのです。今回同じものに変えるつもりが、なんと麻の供給が難しく廃盤の方向に向かっていて在庫もないとか、、、
で、急遽他の品番を探すことになったんですが、これが悩む悩む💦「ようワタシ、インテリアコーディネーターだった頃、同時期に10件以上のお宅のカラースキムやってたわ~」と自分でも思います。なんで人様の家だとサクサク決めれるのに自分の家だと決められないの~サクサクというのはいい加減という意味ではなくて客観的に見れるかどうかってことなんですけどね。
だれかうちのカーペットきい~め~て~💦

思えばこの家の打ち合わせの時にも「だれか私のコーディネーターやって~」てよく叫んでたよな、、、あげくは家具工事で特注した玄関ドアの色が「イメージと違う!」とか言い出して周りをオロオロさせたこともあったっけ、、、「おまえは素人か!」と自己ツッコミしていたことを久しぶりに思い出したりして、、、そう、お客様の「イメージと違う」の一言がどれほど多くのインテリアコーディネーターを凍り付かせていることでしょう。
今の私はアートをお勧めする仕事をしていてそれはそれでとても大変なんですが、イメージは作品を観たまんま、そのまんまが納品されるので「イメージが違う」と言われる恐ろしさからだけは逃れていますが、、、
今日の話は特に語ることもオチもありません。自分のことやったら決められへん、というだけの話です。
では良い一日を。。。
2017.06.12 |
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少し前にたまたまテレビで星野源氏が何かの賞を取ったとかいうインタビューを目にしました。
(ワタクシ日本のドラマも俳優さんにも疎くて氏の名前と顔も去年暮れまで一致しなかったんですが、、、苦笑)
かいつまんで言うと氏曰く「音楽の方の世界にいくと、ああ、俳優さんのねと言われ、演技の世界にいくと、ああ、音楽の人と言われ、この賞をもらってやっと自分が認められたような気がする」とかなんとかでした。ぼんやり聴いていたので不確かな記憶でごめんなさい。でもぼんやり聴きつつも「ほほ~そうなのか」と思ったんです。
多方面に才能を発揮する特別な人でもそんな風に言われるんだったら、凡人かつインテリア業界からアート業界に飛び込んだ私はそりゃいつまで経っても「ああ、インテリアの人ね」って言われるよな~とものすご~~~く納得。そう考えるともしかしてこのユルイ立ち位置は楽なのではないかとも感じ始めてきたんです。これからはそんなこと言われてカリカリするより「星野源氏でさえそうだもんな~」と思うようにしようって(笑)

さてこれも先日のこと。本棚の整理をしていたら16年前に買った津田晴美氏のエッセイ本が出てきて久しぶりに読んでみました。(本の中で映画「インテリア」の話が出ていますがこれにまつわる私の話はまたあらためて、、、)氏の思い入れのある建築・インテリア界の人々に触れた中でランドスケープデザイナーのラッセル・ペイジ氏の話がでています。その中の一つのエピソードがすっごく心に響いたので心にメモしました。
「あなたは植木屋なのですか、デザイナーなのですか?」との質問にペイジ氏はこう答えたそうです。
「私はどのデザイナーよりも植物のことを知っているし、どの植木屋よりもデザインのことを知っている。」
思わず心の中で「こういうことよ~~!私もそうなりたい!」と叫びました。こんな才能豊かな著名人を参考にするとはこれまた図々しい話なんですが、小学校の頃も読みましたよね?数々の偉人のお話。未だワタクシそのレベルなのです。「偉い人は考え方が違うっ!さっすがやわっ!」とシンプルに思えるアホな人なんです。。。
星野源氏の話×ペイジ氏の話が私にもたらした教訓はこういうこと。
中途半端を極めよう! なんかようわかりませんね、私の思考回路💦
つまりですね、「インテリアの世界では一番アートをわかっている。アートの世界ではインテリアを一番わかってる」そういう人に私はなりたいと思った訳なんです。もちろんアートディーラーやギャラリストの中には建築家のデザインした家具なんかに造詣が深くてコレクションしている方だっておられるでしょう。でもそんなすごい方たちだって今から500棟以上の物件のインテリアコーディネートを担当し引き渡すことは不可能です。私自身今から大学に戻り美術史を学び、留学して、ギャラリーのインターンかなにかになるなんてこれまた到底不可能な話。自分でもそのあたりちゃんとわかってるしお互い様だからアート業界の人許してねって感じなんです。(アート業界の人に「別にこっちはインテリアのこと興味ないし」って言われちゃったら身も蓋もないけど。)
もちろん一方でインテリア業界にだってアート好きで芸術に造詣が深い方もたくさんおられます。でも彼らも本業のインテリアそっちのけでアートどっぷりの情報収集をしたり、アートだけをお客様にお勧めする訳にはいかない。
この本を最初に読んだのは16年前。つまり当時ははインテリアコーディネーターをずっと続けていくと思っていた頃。きっと読んでいてもさらっと流していたんでしょうね。まさか数年後にインテリアとアートの世界を行ったり来たりする人生が待っているとは思ってもいませんでした。
アート、インテリアどちらもある程度わかっているのが私というとこでしょうか?ずっとそれを強みに頑張ろうと思ってた訳なんですが、時折その中途半端さに不安を覚える時があります。そんな中この2つの些細な出来事が私に元気をくれました。
で、誓ったのです。私ならではのこの”ちゅ~うとはんぱ”(関西芸人風に言うところの中途半端)な道を極めることこそ私の使命だと。もちろん先に触れた星野氏だってペイジ氏だってどの分野でも完璧な訳ですが、私は、ほれ、凡人だからそんなの到底無理だし、どっちの分野でも”そこそこ”つまり中途半端な感じを逆に強みにするというか、中途半端ゆえどちらの業界にも謙虚でいられるというか、、、(笑)
私の解釈はこういうこと。インテリア、アート完璧でなくてもそんな”中途半端”な立ち位置の私がそれらを組み合わせると完璧になる、そんな奥村流アートスタイリングを極めていこうと。
中途半端なインテリアキャリア×中途半端なアートキャリア=でもなぜか完璧な奥村アートスタイリング(理想の図式)
一流の中途半端を目指します!〆(突然〆る、、、)
2017.06.09 |
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私の通うネイルサロンではフットケア中も現代アート鑑賞が楽しめるんです!このブログでもうすっかりお馴染みのマニキュアリストさっちゃんのサロン風景。昨日も「本当にアートが家の中にあるっていいですよね~なんでみんなアート買わないのかと不思議ですよね~」と嬉しいことを言ってくれました。「正直アートはなくてもいいんですよね、でもなんででしょう?やっぱりあるとないでは大違いなんですよね~」とも、、、

「住空間には必ずアートを!」を唱える奥村教の教祖であるワタクシとしてはさっちゃんみたいにアートを身近に感じてくれる人が増えてくれるとすごく嬉しいのです。そして「アートを通じて人間関係はもっと親密になるよね~」と昨日もそんな話になりました。さっちゃんとも長い付き合いでいろんな悩みを施術中に聴いてもらってたけど、彼女がアートをコレクションするようになってからさらにいろんな話ができるようになった気がします。
インテリアコーディネーター時代、引き渡し後ご自宅にお招きいただいたりすることもありましたが、それ以降はその方たちと繋がっているという感覚はあまりありませんでした。やはり”お客さま”と”インテリアコーディネーター”という関係性のせいでしょうか?打ち合わせ中はご家族のあれこれをお聞きしたり、かなり深いお話も共有したにも関わらず、引き渡し後はせいぜい年賀状のやり取りくらいの関係になってします。それはそれで仕事なので問題はないのですが、どんなに気の合うお客様でもぜったいにお友達にはなれないという寂しさもありました。
ところが絵を購入していただいたお客様とはとても仲良くさせて頂いていて、お客様でありながら、大切な友人であり、時には奥村塾生だったり、、、いろんなシーンで親密な関係になれるんです。これって本当に不思議です。インテリアでは家具やカーテンをお決めいただく訳なんですが、どんなに素敵なものでも”商品”なんですよね。”アート”というさらに奥深いものを一緒に決めるとものすご~くその方との距離が近くなる感覚って確実にあるんです。
今週末に久しぶりに「大人のアート遠足」を開催しますが、そんな皆さんといつもアートを通じて濃厚かつ楽しい時間を過ごしています。ファッションや食の話ももちろん盛り上がりますが要はやっぱり”アート”なんです。
インスタをご覧頂いている方からファッションごはんのことを褒めていただくと嬉しくもあり恐縮しきりなんですが、お勧めのアートに共感していただいたりアートスタイリングを褒めていただいたりすると文句なしに嬉しい!それはやはりアートをトークの共通項にした際の親密で濃厚な交流の楽しさを知っていて、さらにはそれを皆さんにも体感していただきたいからなんです。
親密、濃厚、、、今日何回でてきました?ちょっと濃かったですか?こってりしてました?今日の話(笑)
2017.06.07 |
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セミナーを開催すると無意識に心の中にあっても気づかなかったことがクリアになることが多々あります。人様に何かをお伝えするという行為は受講者の方に少しでも喜んでいただくことが最重要ではありますが、時として自分のためにも役立つことがあるものです。
何年も前のこと。ある男性編集者の方とお話した際にちょっとばかりショックな事実を告げられたことがあります。都内もしくは東京近郊に住んでいるセンスの良い人(分野は様々ですが)は取材などと通してさらにセンスが良くなっていくけれど、関西にいるセンスの良い人はそんな機会が少なくて”そこそこセンスの良い人”で終わってしまうんだと。
これを聞いたとき正直「そんなこと言われてもアンタ、、、」の心境になりましたよ、まったく。全てのものが東京一色集中の中、関西、その他の地方で頑張っていても所詮無理ってことなのかって。けれど数年後にはSNSがすごい勢いで台頭してきて、特にインスタグラムなどを通じて日本全国のセンスの良い方たちがご自身の世界観を存分に発信しているのを見ると時代は確実に変わったな~と思います。

その話はずっと忘れていたのですが、セミナーの中でもお話した内容(セミナー受講者以外秘密、なんてね。笑)についていろいろ考えているうちに突然数年前のその編集者の言葉を思い出したんです。で、確かにそれは言えるな~と今更ながら納得しました。
アートとインテリアを結び付ける珍しい仕事を10数年前に始めたことから、ありがたいことに様々な雑誌で取り上げていただく機会にも恵まれました。先日資料整理している際にその頃取材を受けた雑誌なんかがでてきたんですね。それを見ると「うわっ!インテリアスタイリング下手だわ~💦」と恥ずかしくなってきました。もちろん悪くはないんだけど今見るとあんまり上手じゃない(笑)
その頃にはインテリアコーディネーターの仕事のキャリアも積んでいたしインテリアのことはそこそこわかっているつもりでした。センスも良い方だとうぬぼれてたとも思います。お客様から「奥村さん、センスいいわ~なんでも奥村さんに聞いてから決めるわ~」と褒めていただいて有頂天になっていたのもその頃です。ただそういわれることによりさらにセンスが磨かれるというものではないということに当時は気づきませんでした。だってどんなに素敵なお客様でもプロではない訳ですから、、、
ところがアートの仕事がらみで取材を受けたり、連載を担当したり、はたまたみずから取材にいったりする機会を得て、もっと深いところのなにかが経験ではなく体験のような形で沁みこんでいたのですね。撮影時には光栄なことに素晴らしいカメラマンの方とご一緒することができ、彼ら、彼女らの撮影する角度から客観的にインテリアやアートを観ることができたことが今の私にとってすごくためになったなと思います。
「こっちの○○を少しずらして」「前後置く位置を変えて」「もう少し大きいのをこっちに」なんてカメラマンの指示にライターの方、もしくは私があちこちいろんなものを動かしたりしているうちに空間を捉える感覚が強化されていったのかもしれません。最初は「そんな些細な一緒じゃないの?」なんて思っていましたが、やはり出来上がった画像を見ると全然違う。それを思うと先に述べた編集者の言葉がすごく理解できるのです。この経験はアートの飾り方にもものすごく影響を与えてくれました。先日のセミナーではその経験から得たインテリアセンスアップ術のようなものをお伝えしたかったのです。
各自持ってるセンスって”伸びしろ”があるものなんです。まだ私も伸びるかしら???(笑)
2017.06.05 |
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昨日無事にマナトレーディング大阪でのイベントが終了しました。ご参加いただきました皆様に心から感謝申し上げます。そしてご協力頂きましたマナトレーディング様にも深く感謝申し上げます。イベントにふさわしい素敵なお菓子を作ってくれた琴美ちゃんありがとうございました!

ここ数年クローズなセミナーが続いていたのでマナでのイベントも数年ぶり。やはり多くの方と直にお話しできるこのような機会はいいな~と再認識しました。一緒に講師を務めた福西さんのパリの5つ星ホテルや家具の配置換え実例のお話は本当に興味深く、皆様同様私もすっかり聴き入ってしまいました。
今回私はファッションを例にとってわかりやすくアートの飾り方、インテリアのしつらいについてレクチャーさせていただきましたが、皆さまに楽しんでいただけたでしょうか??
さっくりご説明すると、、、
1)パリやミラノマダムが素敵に思えるのは”引きの美学”だから。それに対して日本人は”寄りの美学”を重視する。その”引きの美学”こそインテリアセンスを高めるのに重要である。
2)断捨離より家の中の”変なもの”を排除しましょう。
3)暮らしのアップデートはその人が纏うオーラも新鮮にする。
4)”インテリア知性”を高めることこそインテリアのセンスアップに繋がる。
5)上質(決してお金をかけるという意味ではなく)で洗練された空間に住まうことは細胞レベルで沁みてきてその人を作り上げていく。
これだけじゃさっぱりわかりませんね~ふふふ。深くお知りになりたい方は次回のセミナーで(笑)
いずれにしても私たちが皆様にお伝えしたかったのは衣食住アート全てにバランス良く大切にすることで洗練・上質・心地よさを手に入れましょうという提案。ライフスタイルを充実することこそ大人女性が輝くことに繋がると固く信じている2人からの提案をいろいろさせていただきました。
”衣食住アート全て大切に”と唱え続けていましたが、ここ最近そのすべてが本当に密接なかかわりを持っていることを再認識し、いろんなことがすとんすとんと腑に落ちる感覚があるのです。上手く表現できないのですが、私が現代アートをインテリアに取り入れるという仕事を始めたのは間違いではなかったという確信が持てたというか、、、
またどこかでのセミナーで多くの方にその辺りをお伝えできますように、、、
2017.06.04 |
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玄関に飾っていた川北ゆう氏の作品を床の間に移動。場所が変わると作品の見え方も違いとても新鮮な印象です。アートと暮らす楽しみはこういこうことだと思います。飾る場所を変えたり、季節で掛け替えたり、、、都度アートの飾り方を真剣に考え、その周りの小物のしつらいやグリーンの置き方も変えてみる、そんな習慣を続けることによりセンスが磨かれるのではないでしょうか?そしてそんな小さな変化が”暮らしのアップデート”に繋がるのだとここ最近改めて感じるようになりました。
”暮らしのアップデート”がなぜ必要なのか?それはズバリ私たちが老けないためです!(笑)

とはいっても”暮らしのアップデート”自体は顔を引っ張り上げてくれないし、ほうれい線だってなんとかしてくれない。あくまで気持ちの問題なんですが「そこ大事!」と思う訳です。毎日の暮らしの中できるだけ美しく、今どき感を忘れずもインテリアと向き合う姿勢こそ大切だと。そしてまたしても言っちゃいますがアップデートへの一番の近道は現代アートを飾ること!それは今までの私の経験から言ってもアートの納品時についでにアップデートさせちゃいましょうという事例がとても多いからなんです。
インテリアにおけるしつらいが何年も同じままだと住んでおられるご本人は気づかなくても空気がどよよ~んとしています。前々回のブログでも書きましたが、私が目安とする危険水域?は「頂き物のプリザーブドフラワーにうっすら埃がかぶっている」状態。これは実に危ない。そんな状態でおしゃれして外出しても古臭いオーラが出てたら大変です(笑)!
セミナーではそんなお話もしてみようと思います。脱線してファッションのお話になっちゃうかも💦
明日ご参加の皆様、お目にかかれますのを楽しみにしております♡
2017.06.02 |
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新たな住人が我が家に加わりました。昨年観て以来ずっと気になっていた氏のたちばなひろし氏の作品です。何年も前に田中和人・管かおる・三宅砂織氏3名が中心に企画したグループ展で初めてたちばな氏の作品に出会い、それ以降関西では観る機会がなく(もしあったのなら私が知らなかっただけでごめんなさい)昨年MA2ギャラリーのグループ展でやっと観ることができた時にはとても嬉しかった。。。その中ですっごく気に入った作品はとても大きくて断念したのですが、その際に展示はしていなかったのだけれど”Dream”の文字が印象的なこの作品に心惹かれずっと気になっていました。

実はこの3点組の作品には隠されたもう一点の作品があるのです。こちらを制作する際のストーリーの要ともいえるあるモチーフが描かれた小さな作品が真ん中の絵の裏にひっそりと存在しているのです。それは表に展示されることはなく作家とギャラリスト、そして購入した人にしか観ることは許されていません。こういう秘密を共有するワクワク感大好き!
そのモチーフとはケンタウルス(言うのはいいよね?笑)そして私は射手座!もうなんかこの絵を買う運命ですよ!
訂正:なんとケンタウルスではなくミノタウルスの間違えでした。思い込み激しい射手座の女失礼いたしました!
飾ったところ。。。思った通り住空間に飾っても文句なしにカッコいい!

さてこれからは私がこの作品を買うに至ったストーリーの方です。もちろん気になっていたというのはあるのですが、どんと背中をおしてくれるような出来事があったのです。(これは私が勝手に作品に対して思ったことで作家の制作意図とは全くかけ離れているとは思いますが、、、)
もう6年くらいフランス語を習っている先生がフランスに戻られることになって最後の授業のこと。私が本を出すことが決まったと報告し本を出すのはずっと私の夢だったと話したところ「じゃあ、次の夢はなに?」と聞かれたのです。本を出すことの次の夢?正直とっさには出てきませんでした。でもぎゅ~っと自分の心と頭を振り絞ってみたところ次の夢が口から自然とこぼれてきたのです。その夢については今のところ内緒です(笑)
日本の住空間にアートを入れたい!
女性誌でアートとインテリアの連載とかできたらどんなに素敵だろう。
あ~私の想いの詰まった本を出したい!
それらはすべて叶いそうにないことでしたが、夢(恥ずかしいから妄想とか言ってたけど)を持つことで高みを目指すことができました。そう思うと”夢”って大事と思えてなんだかこの作品を所有して新たな夢に向かって頑張ろうとなんだか急に思えたんです。
アートを買うという行為は”特別なもの”ではありませんが、時折”特別なもの”となり私たちに忘れられないストーリーをプレゼントしてくれます。アートがもたらしてくれる素敵なストーリーを一人でも多くの方に体験してほしいと心から願います。
2017.06.01 |
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