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2017/02/20

素晴らしき師匠たち♡

このところ私のお稽古熱が止まりません。それはなぜかっていうとどの師匠?も素晴らしいから!

私はいわゆる”アートオタク”にはなりたくないと常々思っています。だって私自身ファッションしか、グルメしか興味ないという人に関心が持てないし、逆に言うとアートだけしか興味のない人から作品を買いたいなんて思わないからです。やはり衣食住・そしてアートと興味の対象をバランスよく持っていたいものです。

そんなこともあって日々いろんなことにアンテナ張っていてそれゆえのお稽古なんですが、この歳になると内容は当然のこと教えていただく先生の人間性というものに関心があります。先生に会いに行きたいと思わせるお稽古か否か、、、

実は私はかなりの”感心しい”(関西風にいうと)なんです。なので常に「すごいな~」とか「やるな~」とか心の底からいろんな人をレスペクトしてます。それは年齢とかステイタスとか全然関係なくて、そう私が思える人に出会ったらその方たちと会って話すことで自分も成長していきたいと考えているのです。

さてまずはフランス語のレッスン。これは頭の体操でもはやライフワーク、そして何度もここで触れているので置いといて、、、

ヨガのレッスンについてもこれも何度かお話しましたが今一度。ヨガの先生、本当に素晴らしくて体育大学を出ておられることもあってレッスン中も骨格や筋肉の話を交えながら教えてくださるんです。なので頭から入ってしまう私としてはいちいち「腑に落ちる」感じがたまらないんです!それにほめ上手だし、、、本当に良い先生に出会えてヨガが好きになれて良かったとレッスンの度に思います。(まだまだピヨピヨヨギーニのままですけどね、苦笑)

そして昨年末から東京の出張時に合わせて通っているのが「なげいれ」のお稽古。この先生が若いのにすごいのなんのって!「なげいれ」の第一人者の先生の元で修業をなさって、お料理や和菓子のみならず洋菓子の腕はプロ級、そんでもって仏像も作られるという「あなたは神ですか!?」級のお方であります。で、ここからが大切なんですがすごく気さくでお稽古の雰囲気を先生自ら盛り上げてくださるんです。毎月は通えないけど本当に先生のお稽古に通えて「私は幸運だわ~」と毎回思います。

さて同じく昨年末から通っているお料理教室。この先生も私より年下だけど勝手に”ロピ師匠”と呼んでいるのです。すごく真摯にお料理の道を歩んでらして、先生もとても魅力的で、ご自宅も素敵で、なにより毎回のお料理レシピが”目から鱗”さらにはすぐに家で作れるもんだから日を置かずして復習してます。こちらの先生も栄養学の話や食物の持つ特性を系統立てて説明してくれるのでまさに「腑に落ちる」お稽古なんです。

お花もお料理もアートの仕事には直接関係ないけれど、私の中ではみ~んなぐるりと繋がっているというか。そして歳を重ねてもいろんな人からいろいろ教えてもらおうという好奇心と心の柔らかさを今のところ持ち合わせている自分にほっとする思いです。

今日ここで出てきた師匠方やお稽古の様子はインスタグラムで是非ご覧になってくださいね!

2017/02/17

「買うての幸い、売っての幸せ」

高田郁氏の新シリーズ「あきない世傳金と銀」(3)が出てすぐに読了。以前もここで私の尊敬するマダムから高田作品の面白さを教えて頂いたこととか、サイン会での高田氏の様子などお話したことがあります。

高田氏の作品の主人公の女性たちはみんな努力家で真が強くてぶれなくて健気で、、、本当に泣けちゃいます。この新シリーズのヒロインも然り。不幸に見舞われながらも類まれなる商才で商いを広げていく(のであろうと思われます、、、まだ3巻だけど。笑)様子に励まされる思いです。

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さてここからは少しインスタグラムでも書いたのですが、かなりはしょっていたので今一度ブログで。本の中で「買うての(こうての)幸い、売っての幸せ」という言葉がでてきます。この言葉私がアートを売る時にいつも思っていることとすごく近いと思わず膝を打ちそうになりました。絵をどこで買っていいかわからない、アートを探している方に作品をお探しし、お客様に幸せになっていただく、お気に入りの作品をお嫁入りさせることで私自身とても幸せになる、、、何を売るので相互に幸せ感を共有することこそがあきない(商売)の基本の基だと思うのです。

本の中では(あまり言ってしまうとこれから読まれる方へのネタバレになっちゃいますが)当時面倒だった既婚女性のお歯黒のための便利グッズ(ざっくり言うと)を思いついて売り出そうとするくだりでてきます。つまり多くの人が必要としている、しかし思いつかないニッチなものを売り出すことにより買う方、売る方それぞれが幸せになるということなんです。

まあ、若干私の思うところと意味合いが違いますが、なんだかこの言葉妙に私にしっくり来たんですね。そう思うと納品の度に満足そうな笑顔を浮かべられるお客様と、アートを納品する度に飽きることなく嬉しくて高揚した気持ちになるワタシはまさに「買うての幸せ、売っての幸い」!!!

さて舞台は大阪天満ですから古い浪花言葉もたくさん出てきます。そうそう”買うて”を”こうて”というのも大阪弁ならではですよね。大阪弁は柄が悪いと全国的に思われているようですが、それってどうなのかな~と思います。NHKの朝ドラ「あさが来た」の新次郎さんの柔らかで品の良い大阪弁、「細雪」の中で使われている得も言われぬはんなりとした美しい船場言葉。本当に大阪弁はとても美しいと思います。あっ!土井善晴氏の大阪弁も最高!

ちょっと話が逸れてしまいましたが本の中に「こぉと(質素で上品)」という言葉がでてきます。祖母がよく使っていましたが、私自身記憶の片隅にかろうじてあった言葉。でも今聞いてみるとこれまたすごく今の自分にしっくりきました。そして久しぶりに目にした言葉をきっかけに私の追い求める永遠のファッションテーマは「こぉとで洗練されている」ことなんだと改めて思ったのです。

その時代その時代新しい言葉や表現が生まれる訳ですが「ヤバイ」なんて表現が「かっこいい」という意味になるなんて10年前に誰が予想したでしょう!?大人の女が使うべき言葉ではないと思いつつ仕方なく場の雰囲気で言っちゃうこともありますけど、、、(苦笑)

とまあ、1冊の本からいろいろ思いめぐらしておりますが、ちょっとご興味のある方は高田氏の「みおつくし料理帖」シリーズから読んでみてくださいね!ハマる人はハマる!!!

2017/02/14

微妙なさじ加減

先週の日曜に田中秀和氏の作品をお届けにあがりました。前日の大雪(うちの近所だけ??)と打って変わっての良いお天気☀まさにアート日和でした。

先月のSさんに続き今回もとあるお稽古で親しくなったUさんのところへ。もちろん愛知からSさんもやってきて3人で”アート見”です。Uさんがラインでグループを作ってくれたんですがグループ名が「お家でアート」になっていてなんだかとても嬉しかったです☺

今回の田中作品の前にUさんは岩名泰岳・坪田昌之氏の作品を私のイベントで購入してくださっています。けれど小さな作品だったためそのままお持ち帰り頂いてご自身で設置されていました。つまり飾ったところを私は見ていなかったんですね。と~ぜん(笑)奥村チェック入りますよ!

さてまずは田中作品の設置から、、、

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こちらの作品はお家に伺ったとたんに「ここ!」と勝手に私が決めた場所に。あ~なんて素敵!空気が変わります!実はこのスタンド、私がベストと思う位置から微妙にずれていて(後で事情がわかったのですが)Uさんにお願いして場所を20センチほど奥に移動してもらいました。

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本当にそれだけのことで空間が洗練されて作品がより一層輝くから本当に不思議です。

そしてこちらはファーストピースである岩名氏の作品。今の作風とずいぶん違いますが、この優し気な雰囲気も大好きなんです。なによりUさんの内面を表しているみたいに温かくて優しくて、、、そんな感じがします。

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こちらはベストな位置に設置なさってたので合格!(えらい上からやね、、、)

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問題は坪田氏の作品でした。。。

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どうも今飾られているところとは壁のバランスが悪く、もっと良い場所があるはずとお家の中を作品を持ってウロウロ。ありました~!それも玄関正面!ここがベストな位置だったのです!

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玄関の雰囲気ががらりと変わり、作品も光り輝きだしました。

こんな風に現場で作品を動かし、微妙なさじ加減でインテリアの調度品をアレンジしたりする時ににやはりこの飾り方のサービスというのはインテリアを知っている人間だからこそできる即興芸??だなと思います。まさに奥村鬼チェックに奥村マジック、、、(もういいですね、はい、ごめんなさい、、、💦)

アート設置を終えて3人でUさんの用意してくださったお昼をいただきながら大爆笑のランチタイム。そこにはお嫁入りしたばかりの作品も参加しているみたいでした。アートを通じて距離がぐっと縮まっていろんな話ができる間柄になった私たち3人。アートはいつも素敵なご縁を運んできてくれます♡