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2015/07/27

最近の乱読日記から

久々の乱読日記。あと一回あるベネチアのお話はもう少しお待ちを、、、それとインスタグラムでは日常の様子をまめにアップしておりますのでまた覗いてやってくださいませ。インスタグラムはこちら

上に積んでる2冊の文庫本はこの間のフライトのお伴。高田郁氏の新刊はパリからバーゼル乗り継ぎ3時間の間に読了。帰ってきてから次の日に私のだ~い好きなレスペクタブル素敵マダムC様のお誘いを受け高田氏のサイン会に。この本をパリの空港で読んだと氏にお伝えしたところサインを頂く際に「わ~~~~この子はパリに行ってたのね~~!!」と盛り上がっていただきましたわ♡

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直木賞候補だった「若冲」も面白かったな、、、(ところで直木賞って誰が受賞したんだっけ?あまりに芥川賞が取りざたされてて、、、)数か月前に東京出張の際に時間があって若冲と蕪村展に行ったんだけど、同い年なんですよね~お二人は。展示解説にすごく面白いのがあって今の京都の地図に2人が住んでたとこを記してあって、それがほん近所!!なのに交流のあとは一切ない感じ。なんでだろ~ぜったいお互い知ってたはずなのに~~彼ら2人を取り巻く人脈を紹介している展示もあるんだけど共通の友人はいても2人に交流はない、、、むむむ、はては相当お互いライバル視してたのか?と様々な憶測が私の頭をその時よぎりました。そんな中にあって展示パネルを注意深く見てみると池大雅はどっちとも仲良しの様子。「確か池大雅は蕭白とも仲良しだったはず。こんな個性的な作家と全員仲良しなんて池大雅よっぽどできた人に違いない!」と確信しちょっと調べたらやはり池大雅はなかなかの苦労人。「そやろそやろ、ぜったいようできたひとやったんやわ、私のにらんだ通り。」

自分の勝手な推理に満足してたら「若冲」に出てくる池大雅も”まあまあまあ、、、的”な感じの人でやはり私の勘に狂いはなかったと、この本がどこまでフィクションかノンフィクションかは知りませんが悦に入っております。

さて待ちに待ってた村上春樹氏の問答本?が出ましたね。その中で大衆文学と純文学の違いについて返答されているとこでとても興味深い箇所がありました。"娯楽小説でない"というのは作者が読者にある程度の努力を要求すること、咀嚼力を要求するということというくだり。(詳しくは本を読んでね。)これって現代アートの観方にも言えるよな~と思ったのです。「自分で考えてみようね」て感じ。本なんかでいうとたとえば百田尚樹氏の作品なんかはやはり放送作家だったこともあってストーリー展開がすごく早くて文句なしに面白いな~と思うけど、自分で考えろって言われてる気はしないな、、、もちろんどっちがいいとか悪いとかの意味ではなく小説にだっていろいろあるからアートだっていろいろだよね~と思った次第。。。

それと安西水丸氏のあとイラストはどうなるの?と心配してたけどフジモトマサル氏のとぼけた感じのイラストも楽しくてよかったな。。。
2015/07/25

クリニックに作品お嫁入り

ベネチアのお話ももう少しあるのですが、ここで昨日のアートお嫁入りの様子を挟んでみたいと思います。

最近医院関係のアートコーディネートが続いています。昔ならば開院を迎えてもアートを飾ろうなんて発想を多くのドクターたちは持っていなかったでしょう。飾るとしてもお祝いに贈られたいまいち内装にそぐわない立派な額に入った油絵とか、、、けれど昨今病院関係の内装も進化しており、アートの存在が必要不可欠になったように感じます。そして患者さんたちにやすらぎを与えるのに一役買うのもアートではないでしょうか?

昨日設営に伺ったのは8月1日開院の糖尿病内科専門のクリニック。実はご自宅に3年ほど前に作品を納めさせていただいたことがあり、ご夫妻ともアートと暮らすことの素晴らしさを実感なさっていて今回のお話に繋がっていったのです。(ちなみに先生は爽やかナイスガイ&奥様は超キュートな素敵カップルなのです!!!)

待合の壁には平体文枝氏の版画作品です。

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お気づきになられると思いますが、先日の人間ドックの際にお嫁入りした作品の作家たちと今回まったく一緒なんです。別に特にそれにこだわった訳ではないのですがたまたまというか、、、いえ、たまたまじゃないですね。私は頑固なんで良いと思う作品に執着してるのです(笑)!いつも展覧会に行くとき、これは○○さんのお宅にぴったりとか、今依頼されているお宅に提案してみようとか、医院関連の空間に勧めたいな~とかいろいろ考えながら心の中で作品を選んでいます。なので医院関係が続いたため自然に同じ作家の作品を提案する流れになっていたのかもしれません。

さて小さなニッチには坪田昌之氏のブルーの小さな作品。ちょうどクリニックのロゴに使われているのもブルーだったのでぴったりでした。

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糖尿病専門とあり水回りも重要です。もちろんここにもアートです!同じく坪田氏の渋い色目の作品を設置。

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そして水回りへと続く廊下には川北ゆう氏の作品を。奥様が思わず「お家に持って帰りたい、、、」とつぶやいたくらい本当に美しい作品なのです。。。

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こちらのクリニック、内装コーディネートの段からほんの少しですがお手伝いをさせて頂きました。なのでご夫妻のクリニックに対する想いや、先生の患者さんへの気遣い、ご夫妻のお人柄といったものを直に感じることができ「お優しい先生は患者さんの立場に立って丁寧に診療なさるんだろうな~」と打ち合わせを通じてしみじみ思いました。

8月1日開院のあずま糖尿病内科クリニックは西宮市苦楽園駅のすぐ近くです。詳しくはこちらを!

それといろんな方から先日の人間ドックの件も聞かれます。そちらは奈良県桜井市の済生会中和病院で同じく8月から新たな人間ドックスペースが使用できるようです。まだHP上には情報はないようですが、詳しくはこちらから

ワタクシ、関西様々なところに出没しておりますので、アートのご用命どしどしお待ちしております!となぜか自分の宣伝で〆てみました。。。(笑)


2015/07/20

 ベネチアビエンナーレ2015の話など(7)

私の選ぶジャルディーニ会場ベスト3の最後はオランダ代表ヘルマン デ フリース氏の展示です。氏の経歴はちょっぴりユニークで、造園や植物保護の仕事に就いた後にアーティストに転向しており、仙人のようなお姿が印象的。様々な土地に滞在しその場所で収集された自然物の数々を作品にしたり、その土地の土や鉱石で色を作ったり、、、この下の画像にある鮮やかな色がすべてそれらから生まれたなんて信じられません。(ちなみにバーゼルVOLTAでも氏の作品が出展されていましたが、買えない価格ではなかったです。むしろ買っておけばよかったくらい。。。)

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氏の制作テーマは植物界への愛情なんだとか。あまりにも難解、あまりにも政治色の強い作品を多く観た後だったからでしょうか。デ フリース氏の作品は私の心にやすらぎを与えてくれました。

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作品の根底には禅や仏教といった思想もあるそうで全ては平等という気持ちからご本人の名前も herman de vries 。お気づきですか?大文字は使用せず小文字だけのレタリングなんです。

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結局のところ今回のビエンナーレでも私の心に響き記憶にしっかり残ったのはごりごりと政治的なメッセージを押し付けてくる作品ではありませんでした。そして以前目にした記事であるキュレーターが言っていたひとことをふと思い出したのです。

「優れた芸術作品はさまざまな政治的な問いを突き付ける。政治を(直接)アートにしてはならない。政治的な(意味を内包した)アートをつくるんだ。そうすれば対話につながる」

”秘すれば花”、、、ちょっとちゃうか、、、(笑)



2015/07/15

ベネチアビエンナーレ2015の話など(6)

こうやって毎日ベネチアビエンナーレの話などつらつら書いていると、「いったい私はなんで海外にまで行って現代アートを観ているんだろう?」とシンプルな疑問が浮かんできます。もちろん仕事の厚みを増すためにも時折海外の最前線のようなものを感じ刺激を受けなければと思う気持ちが一番ではあります。けれど先日のプレンサ氏の展示に鳥肌が立ち、塩田千春氏の赤の世界にただただ圧倒され、ヤン・ヴォ―氏の展示空間に現れた光の美しさに息をのむ、そんな形には残らず、だけど心に深く刻まれ一瞬を貯めるために観ているんじゃないだろうか、とふと思ったのです。人によってはそれは音楽かもしれない、舞台芸術かもしれない、けれどバカみたいに感動してどんどん”一瞬マイル”を増やしていくことは人間としてとても大切なことかもしれません。”一瞬マイル”を貯めるといいことがあるはず。。。

さて本題に戻りましょう。会場内にいたこの人たちが気になって気になって、、、

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どうしたのあなたたち???

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でこどん、、、

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いっぱいいてはりました。。。

さて会場内では建築物を見るのも楽しみに一つです。もちろん毎回同じ建物なんだけど「あれ?あんなパビリオンあったっけ??」と思ったのがオーストラリア館。(右手奥に見えている黒い壁の建物)

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ここ一番カッコいい~!好き~!なんで今まで気づかなかったんだろう?それもそのはず今年リニューアルオープンしていたみたいなんです。

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中の展示は髑髏がいっぱい。スカルの館、、、大昔行ったきりの民族博物館を思い出しました。すみません、写真ありません。。。

2015/07/14

ベネチアビエンナーレ2015の話など デンマーク館

今回のジャルディーニ会場で3つ好きなパビリオンを選ぶとしたら昨日の日本館の次にくるのがヤン・ヴォ―作品を展示していたデンマーク館。氏はベトナム生まれのデンマーク育ち。私はかなり最近までもひとつ読み方がわからず「ダン・ヴォー???」(Danh Vo)などと思い込んでおりました。少し前の京都パラソフィアでも展示があったので関西でもご覧になられた方が多くおられるでしょう。

ヤン・ヴォ―、、、昭和な女のワタシの頭に流れるメロディは、、、そうあの曲”僕の名前はヤンボー♪君の名前はマーボー”。暇な方どうぞヤンヴォ―で検索してください。(ヤン・ヴォ―だど大丈夫)ヤンボーとマーボーが出てきます。けどそんな暇な人いませんね。すみません。。

さてデンマーク館代表に選ばれた上に、プンタ・デッラ・ドガーナではキュレーターを務める展覧会が開催されたりしていてまさにヤン・ヴォ―祭。こちらの展覧会の様子もまた改めて。。。

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高い窓から差し込む光さえ作品の一部であるかのような一瞬。そう、こんな一瞬を心に刻むため私は展覧会にいくのです。。。

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静謐で厳かで凛とした空気が漂うヤン・ヴォ―作品の展示空間は観る者を時に包み込み、時に距離を置き、、、とても心地が良い。中に入った時にほとんど観客がおらずほぼ独り占め状態という贅沢を存分に味わうことができました。