小さいけれど見応えのある素敵な展覧会。なのに、、、すみません、、、私が最終日に出かけたせいで会期が昨日で終わってしまいました。
このグループ展は3人のアーティストが約100年前の作品を引用し制作された作品で構成されています。それぞれの元ネタ?とも言える作品への思いを伺いながらの鑑賞はとても楽しいものでした。
まずは中島麦氏のこちらから。引用しているのはモネの「睡蓮、朝」。にわかには結びつかなかったのだけれど観ているうちにだんだん中島氏のモネ作品の解釈というかレスペクトというか大好きぶりが伝わってきます。

側面から見ると光の7原色!大山崎美術館のモネ展示スペースにこの作品を展示したことが観てたいな~

こちらは速水御舟「洛北修学院村」を引用した林嘉一氏の作品です。いつもフワフワとした印象のある氏の作品の中に比較的しっかりと建物のモチーフが存在しているところが興味深い。

ミレーの「星空」を引用したのは岩名泰岳氏。氏のこの手の色の作品は初めて観たのでちょっと感動。岩名氏と話しながらの鑑賞でしたが、1人で観ていても恐らくこの絵の前で私は長い時間を過ごしていだろうな。とても好き、この作品。

3人がどんな打ち合わせを重ねこの展覧会に至ったのか、その様子を覘いてみたくなる、そんな心に残る小さな展覧会でした。