FC2ブログ
2020/09/17

センスを磨くについての再考(2)

前回の続きです。

これからのお話は以前もしかしたらここでちらっと触れたかもしれませんが、セミナーやトークイベントで最近よくお話する内容なのでちょっと書いてみたいと思います。

インテリアセンスを磨きたいと考えた場合、多くの方はお花やテーブルコーディネートを習いに行こうと思いつかれるでしょう。もちろんそのようなレッスンは美意識を磨くには最適だと思います。ただ手っ取り早くセンスを磨こうと思ったらアートを1点買うことの方が意外に近道だったりするのです。そちらの方がハードル高そうですよね、でも実はうんと低い。

どういうことかというとアートを室内に飾ることによってお部屋全体を俯瞰して見ることができるようになり”引き”の視線が養われるからです。”引き”で見るとアートとグリーンの関係性、インテリア小物の置き方、さらにはもうインテリアには必要ないんじゃないかと思われるアイテムをしっかり把握することに繋がっていきます。逆にインテリアコーディネーターを長くやっていた経験から言うとテーブル上の小さな世界を大きな空間に広げていってセンスの良いインテリアに仕上げていくのは至難の業なんです。

たとえばモデルハウスを例にとってみますね。

建築家と一緒にゾーニングや間取りについて決めていき、その後キッチンや造作家具といった大きなものの設置を考えていきます。それから家具やカーテンと続きラグやグリーンを置いた後にテーブルコーディネートが続きます。つまりテーブル上の演出は最後の最後なんです。なのでインテリアバランスを考えた上でのテーブルコーディネートなので、やり過ぎになることもありません。

これが逆からだったらプロだって無理です。そんな訳で私は「インテリアセンスを磨くにはどうしたらいいんですか?」の質問にこんな感じのお話でお答えするようにしています。

さあ!インテリアにアートを加えてセンスアップをお考えの皆様、来月に迫ってきたART NAKANOSHMAにどうぞおでかけくださいね!(と、宣伝で〆てみた、笑)

2020/09/14

センスを磨くについての再考(1)

今年に入り2回目の自宅セミナーが無事終了しました。残暑もまだ厳しい最中、遠方までおはこびただきました皆様、ほんとうにありがとうございました。回を重ねるごとに遠方からご参加の方が増えてこられて私もちょっとびっくりしています。

さてセミナーではアートの飾り方のコツやそれにまつわるインテリアのお話、アート豆知識などできるだけわかりやすくお伝えするようにしています。質問にもできるだけ完結、かつそれにまつわる周辺のお話も加えてお答えするようにしているのですが、一番返答に窮するのがシンプルなこの質問「どうやったらセンスをよくすることができますか?」なんです。

この話については以前にもここで書きましたが、再度思ったことを綴ってみたいと思います。

まず私自身がセンス抜群という訳ではなくまだまだセンス磨きの道半ばであることを先にお伝えしておきます。加えてセンスと一言で言ってもどのタイプのセンスに共感を得るか、自分にフィットするかは人それぞれ違うということも重要なので、まずは自分のセンスに訴えかけてくれそうな人探しから始まります。それはセンスを磨くにはセンスの良い人と”つるむ”ことが大切なんじゃないかと常日頃から私が思っているからです。センスって伝染するんです、間違いなく。もちろん若い頃のように四六時中友人の誰かと過ごすなんてことはないし、一人の時間をどれだけ充実させることができるかもセンスを磨くには大切なことです。だけどセンスの良い(自分のセンスと響き合う)人と一緒に過ごすといろんな情報やアイデアを共有することができ、結果自分の生活廻りも豊かにさらにはセンスアップさせることができます。これは決して真似っこではありません。

もうひとつ思うのはセンスが良いの表現は主に衣食住に使われますが、他にもいろいろあると思います。私は言葉の使い方やユーモアのセンスに長けている人に真のセンスを良さを感じます。そういう人と話したりしていると「わ、この表現いただき!」なんて思っちゃう(笑)言葉の使い方、選び方はセンスという概念を越えてその人の知性ですもの、侮れません。

という訳で私はいろんな意味でのセンスの良い人を探し当てるハンターのような人生を送っている訳ですが、7月のセミナーからケータリングをお願いしてる et sajiのお二人も私に捕獲されちゃったお2人です。年下だけど住まいや食に関してビシバシ刺激を受けて情報貰っています。そうそう年下でも関係なく恥ずかしがらずに「ね~ね~教えて~」という姿勢でいるのも大切なことだと思います。

ちょっと長くなりそうなので続きます。










2019/07/13

やっとパリのお話

ベネチアの話が長くなりやっとパリです。ここ数年飛行機の乗り継ぎで通過するだけだったので実に久しぶりのパリ。もはや私のライフワークともいえるフランス語レッスンにおいても「なんで私フランス語習ってんですかね?」とフランス人に一番聞いてはいけない質問をして先生を困惑させてこともありました。けれど続けてるってすごいことですね。ツーリストとしての簡単なやり取りだったら「いや~ん!全部わかるや~ん!やっててよかったフランス語」でした。そんなお話はどうでもいですね。。。

今回パリに立ち寄ったのはいくつか目的がありました。そのうちの一つが昨年夏にオープンしたジャコメッティ・インスティテュートに行くこと。ここは元々アトリエのあった場所ではないのですがアトリエのあったモンパルナス界隈にある建物内にジャコメッティのアトリエが再現されており、同時に企画展も開催されています。ちょっと不便なところにあるのでホテルからウーバーでサクッと移動。カルティエ財団現代美術館のご近所さんです。

入っですぐ硝子張りの空間の中に再現されたアトリエが。

蜀咏悄 2019-06-03 2 19 10 (333x500)

蜀咏悄 2019-06-03 2 18 48 (333x500)

そして階段を上がっていくと、、、

蜀咏悄 2019-06-03 1 30 38 (333x500)

蜀咏悄 2019-06-03 1 30 46 (333x500)

蜀咏悄 2019-06-03 1 30 48 (333x500)

この様子は階段を上がっていくにつれ感動のクライマックスを迎える私です。あ~思い出しても鳥肌!

蜀咏悄 2019-06-03 1 30 54 (333x500)

蜀咏悄 2019-06-03 1 32 00 (500x334)

こちらの建物は1913年に装飾家ポール・フォロのアトリエとして建てられたものでアール・ヌーヴォーからアール・デコに移行する感じのスタイルの内装でどのディテールも美しい。天窓からは燦々と自然光が降り注ぎ空間をさらに輝かせています。

蜀咏悄 2019-06-03 2 01 18 (333x500)

蜀咏悄 2019-06-03 1 33 06 (333x500)

蜀咏悄 2019-06-03 1 31 36 (333x500)

私たちが訪れた時は1920年代にジャコメッティの恋人であったフローラ・メイヨにスポットをあてた展覧会を開催していました。

蜀咏悄 2019-06-03 1 57 28 (333x500)

この映像作品日本で見たんだけどいつだっけなあ???

蜀咏悄 2019-06-03 1 58 58 (333x500)

蜀咏悄 2019-06-03 2 00 16 (333x500)

そしてここでの”なりきりジャコメッティ”は当然ながら力が入ります。テイク10を超えて生まれたこの写真!マーベラス!

蜀咏悄 2019-06-03 2 13 12 (500x334)




2019/07/08

ベネチア2019(8)

これでベネチアラストです。ラストはこってりフォルチュニ美術館の写真をドッバ~とまいります。

こちらの美術館にはこの館の最後の主であった芸術家マリアノ・フォルチュニによって生まれた絵画、テキスタイル、写真、絵画などのコレクションが収められています。前も訪れたことがあるけれど、ちょっぴりおっかなくてここに入ると帰る時になんか背中にしょってきそうでビクビクなんですが、まあ~建物はものすごいです。すご過ぎてこわいっていうのもあるのかな?

ちょうど7月6日から三菱一号館美術館で「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」が始まっており、そちらのサイトでこちらの美術館の紹介動画が流れていますのでご興味のある方ご覧になってくださいね。

蜀咏悄 2019-05-31 7 04 11 (333x500)

現在フォルチュニ氏のコレクション展と同時に韓国単色画のアーティスト尹亨根(ユン・ヒョングン)氏の展覧会が開催されています。

蜀咏悄 2019-05-31 7 06 43 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 09 06 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 7 10 42 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 12 36 (333x500)

という訳で写真はこってり~、こってり~の中にシンプル~という感じになっております。

蜀咏悄 2019-05-31 7 14 46 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 7 14 57 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 15 53 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 7 16 06 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 7 17 20 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 18 05 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 7 18 22 (333x500)

フォルチュニ氏がこのお屋敷の窓から見ていた風景も今とさほど変わりがないのでしょう。やっぱりすごいな、ベネチア。

蜀咏悄 2019-05-31 7 20 03 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 20 43 (500x334)

尹氏のアトリエも再現されていてこのブースに入るとなんだか落ち着く。

蜀咏悄 2019-05-31 7 25 25 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 25 46 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 26 47 (333x500)

建物内あっちこっちの紹介でごめんなさい。最上階のこちら側スペースは当時工房として使われていた名残があります。

蜀咏悄 2019-05-31 7 28 09 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 30 23 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 7 39 49 (333x500)

今回のまりちゃん撮影の写真の中でも秀逸なショットがこちら!タイトルは「なりきりジャコメッティ」
そしてパリに移動してもなりきりジャコメッティ遊びで盛り上がる。。。パリに続く。

蜀咏悄 2019-05-31 7 38 39 (500x334)





2019/07/03

ベネチア2019(7)

すみません、ぷっつり途絶えていて💦もうパリいっていいですか?ジャコメッティインスティテュートの話しちゃっていいですか?
でもワタシ結構真面目なとこあるんでベネチア最後までやり遂げます。

ベネチアビエンナーレ2019のテーマは「May You Live in Interesting Times」数奇な時代を生き抜けられますように。毎回私の一番好きな展示を選ぶんだけど今回は特になし。個人的な好みの問題ですね、これは。でもやっぱりビエンナーレはすごくてどの展示も国の威信をかけてるレベル(特にジャルディーニ会場は)で圧巻です。こうなるともう好みとかの問題は吹っ飛ぶわけなんですが、そこはほれやはり私的な好みが、、、

でも同行してくれたまりちゃんに気になる展示はしっかり押さえてもらったのでどば~っといきます。ホント、どば~っよ!

蜀咏悄 2019-05-31 1 21 53 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 1 40 35 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 1 41 33 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 1 54 26 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 1 55 04 (500x334)

こんなこともしちゃったりして、、、

蜀咏悄 2019-05-31 1 55 29 (500x334)

もうどの展示がどこの国のパビリオンだったかも記憶が定かでない。

蜀咏悄 2019-05-31 2 16 19 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 20 42 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 21 05 (500x334) (2)

蜀咏悄 2019-05-31 2 23 36 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 24 06 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 29 53 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 30 40 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 37 40 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 45 10 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 47 23 (333x500) (2)



蜀咏悄 2019-05-31 1 59 18 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 1 59 55 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 01 00 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 03 01 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 03 09 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 05 04 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 06 18 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 07 01 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 08 36 (500x334)

蜀咏悄 2019-05-31 2 13 07 (333x500)

スクロールもお疲れのことと思いますがもうちょいいきます。。。

蜀咏悄 2019-05-31 2 53 54 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 54 46 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 2 56 52 (333x500) (2)

この水の上にビニルのシートを張った体験型アートでかなり遊べた。ポヨ~ン、ポヨヨ~ンて感じの浮遊感がたまらない。

蜀咏悄 2019-05-31 3 02 25 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 3 15 57 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 3 56 45 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 4 04 59 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 4 15 10 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 4 16 40 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 4 20 57 (333x500)

この不思議な写真は池田亮司氏の展示空間でパシャリしてもらもの。真っ白な空間に蛍光灯でサングラス無しでは中で過ごせない!

蜀咏悄 2019-05-31 4 27 36 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 5 22 11 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 5 22 24 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 5 28 04 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 5 30 22 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 5 31 15 (333x500)

蜀咏悄 2019-05-31 5 35 00 (333x500)

アルセナーレ会場の外では不法移民を乗せて北アフリカのリビアからイタリアに向かう途中に沈没した密航船が展示されています。乗っていた約800名が死亡したというこの船を不法移民問題の深刻さを問いかけるとして展示しているのはあまりに直接的で個人的には好きではないのだけれど、海外における政治と現代アートの密接な関わりを感じずにはいられません。

蜀咏悄 2019-05-31 5 38 20 (333x500)

歩き疲れた上に重度の花粉症を発症し(この時もまだ花粉症になったことに気づいていない)ぐったりのワタシ。

蜀咏悄 2019-05-31 5 37 32 (333x500)