allier Art adviser KUMI OKUMURA

CONCEPT

美しく暮らしお気に入りのアートを飾り、季節や気分でしつらいを変える。ファッションだけ、グルメだけ、そんなの寂し過ぎます。衣食住、そしてアート、どれも絶対ゆずれません。
“LIFE IS ART”を実践する奥村くみのライフスタイルを通じて、アートのある生活の豊かさをお伝えできればと思います。

PROFILE

奥村 くみ

アートアドバイザー

インテリアデザイン事務所アシスタントを経て、大手住宅メーカーインテリアコーディネーターとして、数多くの個人宅、医院、モデルハウスなど手がける。2004年より現代アートとインテリアの融合をめざしてアートアドバイザーの仕事を立ち上げ現在に至る。

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アートアドバイザー【奥村くみ】のダイアリー。
衣食住、そしてアート。こだわりの日々を綴ります。

アートを選ぶ感性って!?

ここ最近納品の様子もIGに上げていっているのですが、やはりそれにまつわるストーリーというものはそこでは全部伝えられないのでブログでもご紹介させてくださいね。

先月の作品お嫁入りのストーリーは???完成したばかりのご自宅にアートを購入してくださった素敵なファミリーのお話です。

こちらのお客様はIC仲間からご紹介いただきました。なんでも打ち合わせの初期の頃からアートのお話が出ていたそうなんです。なんて素晴らしい!ちょうどタイミング良く秋のセレクション展に足を運んでいただけて横溝美由紀氏の作品と岩名泰岳氏の作品をお決めいただきました。

横溝作品はイベント時大人気でいろんなお客様のところに嫁いでいきました。こちらで設置したのは玄関からリビングに入って正面の壁、そしてダイニングとリビングを繋ぐ場所。1階から見える様子もばっちりだったのですが、2階のファミリールームから見下ろすと「!!!」そこから見える作品も素敵ではありませんか!?

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10年以上様々なお住まいにアートを設置してきましたが、予想していなかった作品の効果的な見え方みたいなものにハッとさせられることもしばしばです。

ここで情報!その横溝氏のグループ展が損保ジャパン日本興亜美術館で今週末14日から2月9日迄開催されます。5人の実力派女性作家たちの作品が一堂に会するこの展覧会必見ですので是非に!

さてこちらに嫁いだもう一点はなんと中学生のお嬢様が選ばれたんです!以前もそんなことがありましたね~中学生のお嬢様がミヒャエル・テンゲス作品に一目惚れしてしまったというストーリーが、、、

私はこれこそがアートを選ぶ感性の在りようだと思うのです。大人、特に男性は「わからない。」で現代アートを片付けてしまいがち。そう言ってしまうと話はそこでおしまい。そんなわからないものを押し付けた方がいささか居心地の悪い結果に終わってしまう状況に私は何度出くわしたことでしょう。その一方「わからないのですが、、、」と切り出される方は男性、女性問わず感性豊かな方。わからなくても何かを感じ先を知りたいと思われる好奇心旺盛な方でもあります。

子供たち、そして思春期の少年少女たちはそんな大人の厄介な見栄なんか通り越して心で作品を感じ取ってくれる気がします。大人がそれを取り戻すというのは所詮無理な話ではありますが、できたら大人も柔らかな感性で作品を感じてほしいな~と思います。

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こちらの作品、本当は選ばれたお嬢様のお部屋に飾る予定でしたが、いろんな場所を検討した結果、ファミリールームに設置することになりました。天井が下がっていて、床に座ってくつろぐスペースのため作品の位置もかなり下げています。そしてご主人様が選ばれたアクセントクロスとこちらも予想外にマッチしてご家族と共に驚いてしまいました。

お年賀状にも「アートな生活ワクワクしています。」とのお言葉をいただき新年から感激でした。今年もそんなワクワクを多くの皆様にお届けできますよう。。。

2017.01.10 | | コメント(0) | トラックバック(0) | Exhibition

クリスチャン・ボルタンスキー「アニミタス_さざめく亡霊たち」~東京都庭園美術館

大好きな美術館の一つである東京都庭園美術館で始まったボルタンスキー展。これは2016間違いなく観るべきそして感じるべき展覧会です!

ボルタンスキーというアーティストの名前に聞き覚えが無い方でも”豊島にある心臓の音が聞こえてくる建物”と言えば聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?ちょっと(かなり?)難解なイメージがあるボルタンスキー作品ですが、庭園美術館という空間に見事なまでに馴染み、一体化し、展覧会タイトルにあるように氏が作り出した亡霊たちがそのまま住み着いてしまったようにも思えます。インタビューの中で氏が「空間にコラージュする」といったようなことを話されていましたが、まさにその通りの印象なのです。

建物を入ると抑揚のない男女の会話がどこからともなく聞こえてきます。それらを耳にすると、この建物にかつて住んでいた人々の亡霊がそこかしこに現れているような気になり、脈絡のない一つ一つの会話に想像力を掻き立てられます。(これだけ聞くとちょっと怖い???大丈夫ですよ、、、笑)

建物2階には豊島の「心臓音のアーカイブ」から提供された「心臓音」そして幻想的なインスタレーション「影の劇場」が展示されています。土日は旧館部分での撮影はNGなので写真はありませんが、よしんばここで写真を紹介したとしてもまったく意味をなさないでしょう。なぜなら行ってそこで感じるしかないからです。

こちらは新館に展示されいた「眼差し」という作品の風景です。氏が取り上げるテーマは今まで一貫して「匿名の個人」「集団の生(生存)と死(消滅)」そして「記憶」 そこにはユダヤ系フランス人を父に持つ氏が、ホロコーストというおぞましく不幸な出来事に人生を蹂躙された人々に思いをはせているであろうことが強く感じられます。

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この作品の中央には金色のエマージェンシー・ブランケットが覆う大量の古着「帰郷」が鎮座していますが、古着もかつて存在したものとしての”不在”を表す暗示として使われているのです。

私はこの空間で全身に鳥肌が立ち涙があふれてきました。美し過ぎる展示に潜むその重すぎる意味、そしてそれらが放つメッセージを心が受け止める瞬間に私はどうしようもなく現代アートへの愛と畏怖と尊敬のようなものが自身の中に溢れてくる気がするのです。

さてこちらの映像作品。実は昨年ベネチアのアルセナーレ会場で観ていたのですが、その時は今回ほど心に迫ってはこなかったのです。(体力・気力の限界を迎えていたからか、、、)ところが今回は違いました。

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チリのアタカマ砂漠に設置された数百の日本製の風鈴が風に揺られチリンチリンと音を奏でるこの風景。なんとボルタンスキー氏が生まれた時の星の配置を描いています。作品タイトル「アニミタ」はスペイン語で交通事故などで亡くなった人々に手向けられた小さな祭壇を意味し、その意味は”小さな魂”なんだそう。会場全体には藁が敷きつけられており、あたかも鑑賞者はその場所に立っているような錯覚を覚えます。この作品の裏には今年完成したばかりのこちらも豊島の森にある「ささやきの森」の映像作品が展示されています。

氏のインタビュー映像もとても心に残るものでした。とにかく足を運んでみてください。。。

会期は12月25日迄。どうぞお見逃しなきよう。

*インスタグラムも是非覗いてみてくださいね!


2016.09.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | Exhibition

田中朝子”b"~ギャラリーノマル

田中朝子氏の初の作品集出版を記念した展覧会が開催されています。いつもとは違うダイナミックな展示、そしていつも通りの緻密な構成が相まった意欲的な展覧会。そこには彼女のこれまでの着実な歩みとこれからの可能性を感じます。

今回の展示では今まで扱ってきた作品を巨大壁画のように再現しています。

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彼女の取り上げるモチーフは日常に普通に転がっているものたち。それらに面白さを見出しているのですが、クスッと素直に笑える時もあれば、なんだか底知れぬブラックなユーモアを感じる時もあったりして、、、そこが作品の魅力だったりするのです。

これらは全て写真作品を和紙上に版画にし、直接水糊を使って壁に貼り付けています。なんでもこれだけ大きな版を刷る機械は日本にはないそうで、一点を除き全作品が和紙を張り合わせた状態で制作されているのです。

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こちらのコーヒーカップの作品は本当に素敵だった。。。

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私はあいにく先週のオープニングパーティーには伺えなかったのですが、今日は贅沢なことにこの空間を独り占め。これを最高の贅沢と言わずしてなんと呼ぶんでしょう!

そして出版された作品集がこちら。タイトル”b”はご存じのように「半音下」という音楽記号。その記号が表す微妙な”ズレ”こそ彼女の作品の”キモ”なのですね。そして本の中で紹介されているすべての作品は実際に30×30、60×60、100×100とサイズを選び購入することができます。

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本の帯にあるキュレーター真武真喜子氏の言葉がとても面白いのでご紹介しますね。

「こぼれたミルクはまた注げばいいのだ。」これはこぼれたミルクが星形に見えるまで何度も何度もミルクをこぼし続けた田中氏のエピソードを元にしています。そう、田中朝子はいつだって一生懸命。。。ワタシ、このブログ書きながら不覚にも涙溢れてきました。

田中朝子!出版おめでとう!

会期は10月8日迄ですので皆様是非に!

2016.09.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | Exhibition

「12か月の通過儀礼」榮水亜樹~MA2ギャラリー

観る角度、光によって様々な表情を見せてくれる榮水亜樹氏の作品。さらに付け加えて言うならばキャンバスにぎりぎりまで近づいてその細やかな筆遣いを捉えてみてください。制作時における作家の息遣いまで聞こえてきそうな錯覚を覚えます。

今回の個展は作家が一月に一作品を制作するというこちらのギャラリーでの一年間の試みを経て、制作された新作が展示されています。展覧会タイトルはそこから来ているのです。

今回はお決まりの「さあ、近づいてみましょう。」を飛ばして「いきなり近づいてみましょう。」バージョンでまいりたいと思います(笑)。

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はい、遠ざかってみましょう。。。

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一見すると白のキャンバスにしか見えません。けれど近づいてみるとこんなに繊細で奥行きを感じる世界が広がっているのです。今回の潔い良いまでの白の作品は、今まで観てきた卵色の作品よりさらに研ぎ澄まされた感があります。

榮水作品と言えばドットが特徴的なそれは小さな作品も、、、

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小さな作品が並ぶ2Fの展示空間。

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その中には榮水氏の不思議な自画像もあります。

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会期は7月23日迄。最終日にはキャンドルの灯りで作品を鑑賞するイベントが開催されるようです。皆様是非に!





2016.07.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | Exhibition

Nerhol multiple-roadside tree~YKG

紙と印刷物を使い彫刻作品を制作している飯田竜太氏と、グラフィックデザイナーである田中義久氏の2人によるアーティストデュオNerholの展覧会のご紹介です。

どの展覧会もそうですが、画像と私の拙い文章だけで作品を説明するのはとても難しい。画像アップだけして「面白いから、行ってね。」だけで終われたらどんなに楽か、、、(ま、そうしちゃってもいいんだけど、私の中のブログ職人としてのプライドが、、、)そんな風に改めて思った展覧会です。

ぐちゃぐちゃ言ってないでどんなのか早く!そうですね、そうします。。。

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寄ってみましょう。。。

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作品のモチーフは伐採された街路樹。それらを細かく輪切りにして撮影された百数十枚の写真の中から50パターンに及ぶ作品をA3サイズにして制作されたものなのです。何層にも重ねられた紙が地層のように一枚ずつカットされており、もうすっごい!の一言。それら50点は会期中に不定期に入れ替えられ、シリーズの全貌がわかるという企画。もうどれがどれだかわかんなくならないのかしら???

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街路樹ってかたまりでとらえているけど、当然ながら一本一本の木々の集まり。この作品のように大量生産されていることで逆に本来なら街路樹を形成している木にもそれぞれの個性が存在していることに気づかせられます。

金沢21世紀美術館でも8月28日までNerhol展が開催されており、そちらではかなり大きな作品を観ることができるようです。そちら方面にお出かけの方立ち寄られてはいかがでしょうか?今日ご紹介の六本木YKGでの会期は7月30日迄。

*インスタグラムも是非覗いてみてくださいね!

2016.07.07 | | コメント(0) | トラックバック(0) | Exhibition

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