fc2ブログ
2019/07/10

銀座蔦屋書店に奥村くみ選書コーナーができました!


パリのお話の前にちょこっとお知らせです。銀座蔦屋書店内でトークイベントに先駆け私の選書コーナーを作っていただきました!奥村チョイスの20冊が私の2冊の本と一緒に並んでいます。読んできた本を紹介するのは自分の内面まで公開するようでちょっぴり恥ずかしかったのですが、往年の文学少女に本の神様が与えてくださった素晴らしい機会と思い、心を込めて選ばせていただきました。



先に書いたように本の趣味というのはその人自身。なので恥ずかしさもあってブログを始めたときには好きな本を語ることはあえてしませんでした。でも年齢を重ねるうちなんか構えなくてもいいんじゃないかと思うようになり、本のネタも普通に取り上げるようになりました。今ではインスタグラム上でも #奥村的読書生活 を付けて読書録代わりにしています。

銀座蔦屋書店のスタッフの方は私のインスタをフォローしてくださっていて、そのハッシュタグもご覧になって今回のお話を持ってきてくださったのです。トークイベントに向けてとても丁寧にいろんなことを考えてくださっている事に、ただひたすらありがたく感謝の気持ちでいっぱいになります。


最初に「どんなジャンルでも構いません。自由に選んでください」と言っていただき張り切って「三浦しをん氏入れたいな~高田郁氏?西加奈子氏もいれちゃう?」となったらもうしっちゃかめっちゃか💦なのでここはアート括りでいこうと割り切って選ぶことに。

「アートと暮らす日々」でも紹介していた本を数冊、その他のアート関連本、なにかしらアートに絡んでいる本、、、そんな本を中心に選び終わった頃、ある方から「10代の多感な時期にどんな本を読んでいたか知りたい」と言われました。そっか~なるほど~となり本を追加。10代の頃はもう乱読時代だったので10代後半に読んだサリンジャー作品、そしてそれ以降どっぷりハマることになるジョン・アービング作品を選んでみました。アービング作品の中では比較的地味な「オウエンのために祈りを」を選んだのですがなんと絶版!なので代わりに「ホテル・ニューハンプシャー」か「未亡人の一年」が並ぶ予定です。(まだ全部本が揃っていないそうなので)自分の選書コーナーが本屋さん、しかもあの蔦屋書店にできるなんて夢のようです!

2冊目が出てからアマゾンレビューに人格攻撃ともいえるものが投稿され、それを書いた人は一冊目の時もそれはひどいことを書いてきた人と同一人物であることがわかりました。1冊目の時にこんな本読むべきじゃないと言いながら2冊目を読んでいるあたりなんだかな~と思います。本への批判や批評はきちんと受けますが本を愛してきたものとしては言葉を武器として使うことが許せないのです。

それと相反して私がとても尊敬している石屋町ギャラリーの指山氏から昨日丁寧な本の感想が届きました。そこには「一般の方、アート好きな方両方にとって自然と入っていける必読書です」とありました。言葉は武器にもなるけれど、ときおり形のない特別なギフトになることだってあります。以前にもいくつか氏から言葉のギフトをいただいたことがあり、それらはアートの仕事を始めてからくじけそうになった時にいつも心の中で温かく私を励ましてくれました。

今回の2つの出来事で私は言葉をギフトとして贈ることができる人になりたいと改めて思いました。

自分が本を出す立場になってわかったことがたくさんあります。そんな経験を踏まえ今まで私を育んでくれた本を生み出してくれた筆者たち、本に関った多くの人々を深く深くレスペクトしながら今回の本を選びました。お時間ございましたらどうぞお立ち寄りくださいませ。



関連記事

コメント

非公開コメント

銀座蔦屋書店に伺いました。

奥村くみ様
こんにちは、Sarahです。
銀座蔦屋書店には、休日の朝、読書のために
出掛けることを日課にしています。
仕事で必要なインテリアやアートに関する本は
住宅雑誌か洋書が中心です。
インテリアコーナーで奥村くみさんの本を見つけ、とても嬉しく思いました。
銀座蔦屋書店は、素敵な本だけでなく、魅力的な独特の空気感を持つ空間です。
次回のトークショーを楽しみにしています。

Sarahさま♪

こちらにもコメントいただきありがとうございます。
私も銀座SIX内の蔦屋書店はアート本が多く一番のお気に入りです。
この素晴らしい空間でトークイベントできたことは私にとって忘れられない出来事となりました。
来週は大阪蔦屋書店でのトーク頑張ります!